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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第226回

Androidの新バージョン「Pie」の人形がGoogleキャンパスにお目見え

2018年08月19日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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筆者の手元のEssential Phoneにも最新バージョンが

 iOSの配信と比べてAndroidの最新バージョンの正式公開が盛り上がらない理由は、ほとんどの人々がすぐにはダウンロードできないからです。

 Androidの正式公開は、まずはGoogleブランドの「Pixel」向けに始まり、その後ハードウェアメーカーから順次そのデバイスに合わせた最新版がソフトウェアアップデートとして配信されていきます。そのため、リリース日に使い始められるのは、Pixelユーザーに限られているからです。

 しかし、Androidの父と呼ばれるAndy Rubin氏のスマートフォンメーカー、Essentialのスマートフォンには、正式公開後すぐにAndroid Pieへのアップデートが到着しました。Essential自体は次期スマートフォンの開発に暗雲が立ちこめているようですが、販売済みのデバイスを常に一番早く最新版に保つというこだわりは継続しているようです。

 Android Pieの新機能は、新しいユーザーインターフェイス、AIとの連携、スクリーンタイムの抑制・管理を行う「ダッシュボード」、端末内検索とアプリの機能に直接アクセスできるショートカットなど。

 早速試したジェスチャーは、iPhone Xを普段から使っている筆者にとっては、違和感がなく使えるように調整されている印象でした。アプリ切り替えの画面から直接アプリ一覧にジャンプできる点は、むしろ便利だと感じました。

 iPhone Xからユーザーを奪い返したいAndroidとしては、非常に有効打になり得るインターフェイスかもしれません。引き続き、色々試していきたいと思います。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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