さとうなおきの「週刊アジュール」 第48回
クラスター管理レス・秒課金でLinux/Windowsコンテナーを使う「Service Fabric Mesh」がパブリックプレビュー
Azure上でVisual Studio Codeに似た「Azure Cloud Shellエディター」が利用可能に
2018年08月01日 11時00分更新
Azure Site Recovery:Update Rollup 26
Azure Site Recoveryは、様々な環境のVMや物理サーバー間のディザスターリカバリー(DR)/移行サービスです。
Azure Site Recoveryのエージェントやプロバイダー向けのUpdate Rollup 26がリリースされました。
詳細は、更新情報「Azure Site Recovery Update Rollup 26: provider and agent updates」、KB 4344054をご覧ください。
Azure Storage:Azure File Sync
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Files」は、SMBプロトコルベースのファイル共有サービスを提供します。
Azure File Syncは、Azure Filesのファイル共有と、オンプレミスのWindows Serverで動作するファイルサーバーとの間で同期を行います。
2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで、Azure File Syncのパブリックプレビューがリリースされていました。
5月にリリースされていたAzure File Syncプレビューのリフレッシュ2は、GA前の最後のリリースであると発表されていました。
今回、Azure File SyncがGAになりました。
詳細は、ブログポスト「Score one for the IT Pro: Azure File Sync is now generally available!」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Active Directory:Managed Service Identity
Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。
Azure Active DirectoryのManaged Service Identity(MSI、マネージドサービスID、管理対象サービスID)は、2017年9月にプレビューになっていました。
Managed Service Identityは、アプリケーションに認証のための資格情報を含めることなく、Azure Active Directory認証をサポートする任意のサービス認証を行うことができます。
今回、Managed Service Identityの最近のアップデートがまとめられました。
- システム割り当てのIDに加えて、ユーザー割り当てのIDをサポート
- VM、VM Scale Setsからの、localhostではなくAzure Instance Metadata Serviceを介したトークンリクエストをサポート
- VM拡張機能を非推奨に
- Azure Storageをサポート
- Visual Studio Team Servicesのビルド/リリースエージェントをサポート
- Azure App Service、Azure Functionsをサポート(GA)
詳細は、ブログポスト「Azure AD Managed Service Identity updates」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Cloud Shell:Azure Cloud Shellエディター
Azure Cloud Shellは、Webベースの管理コンソール「Azure Portal」、iOS/Android アプリの「Azureモバイルアプリ」、shell.azure.comで使えるCLI環境です。
Azure Cloud Shellで、これまでサポートされていたvi、Emacs、nanoといったテキストエディターに加えて、Visual Studio Codeチームとの協力によって、新たに「Azure Cloud Shellエディター」がサポートされました。
Azure Cloud Shellで「code」コマンドを実行すると、Visual Studio Codeに似たAzure Cloud Shellエディターが起動し、構文ハイライト、自動補完、コードスニペットなどの機能を利用できます。
詳細は、ブログポスト「Announcing the Azure Cloud Shell editor in collaboration with Visual Studio Code」をご覧ください。
Azure Security Center:サブスクリプションのエクスペリエンスとの統合
Azure Security Centerは、Azure リソースのセキュリティの可視化と制御を行うサービスです。
Azure Security Centerのサブスクリプションのエクスペリエンスとの統合が、パブリックプレビューになりました。
Azure Portalで、特定のAzureサブスクリプションに進み、「セキュリティ (プレビュー)」に進むと、Azure Security Centerによるセキュリティ状態の評価、推奨事項などを確認できます。
詳細は、ロードマップ「Azure Security Center is now integrated into the subscription experience」、ブログポスト「Azure Security Center is now integrated into the subscription experience 」をご覧ください。
Azure Monitor:コンテナー正常性監視機能の新機能
Azure Monitorは、様々なAzureサービスの監視データを集約するサービスです。
5月のBuild 2018カンファレンスで、Azure Monitorのコンテナー正常性監視機能のプレビューがリリースされ、Azure Kubernetes Service (AKS) の正常性やパフォーマンスを監視できるようになっていました。
今回、コンテナー正常性監視機能の次の新機能がリリースされました。
- Azure CLIを介した、既存のAzure Log Analyticsワークスペースを使ったコンテナー正常性監視機能の有効化
- Azure Portalでの、既存のAzure Kubernetes Service (AKS) クラスターに対するコンテナー正常性監視機能の有効化
- 新しい「クラスター」タブ
- kube-systemを除外するフィルター
- メトリックの平均、最小、最大、50/90/99パーセンタイルのセレクター
- 名前での検索、すべての列でのソート
詳細は、更新情報「What’s new in Azure Monitor—container health」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Log Analytics:クエリエディタータブでのワークスペース選択
Azure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。
Azure Log Analyticsのクエリエディタータブごとに、アクティブなAzure Log Analyticsワークスペースを選択できるようになりました。
詳細は、更新情報「Workspace selection added to Analytics, in each of your query editor tabs」をご覧ください。
Azure Consumption API:Forecasts APIの追加など
Azure Consumption APIは、Azureリソースのコストや使用状況のデータにプログラムでアクセスできます。
今回、Azure Consumption APIがアップデートされました。Azureの使用料金を予測するForecasts APIの追加といった新機能があります、
詳細は、ブログポスト「Azure cost forecast API and other updates」をご覧ください。
Azure Marketplace:Corda Enterprise v3.1、コンテナーイメージの6月のアップデート
Azure Marketplaceは、Azureに対応したサードパーティーのソフトウェアやサービスを探すことができるマーケットプレースです。
Azure Marketplaceで、R3のCorda Enterprise v3.1がサポートされました。
詳細は、ブログポスト「R3 on Azure: Launch of Corda Enterprise v3.1」をご覧ください。
5月に、Azure Marketplaceでコンテナーイメージがサポートされていました。
Azure Marketplaceで6月にリリースされたコンテナーイメージがまとめられています。
詳細は、ブログポスト「Azure Marketplace June container offers」をご覧ください。
それでは、また来週。
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