日本サムスンが、SSDの関連技術や導入事例を紹介する「Samsung SSD Forum 2018 Tokyo」を都内で開催。富士通、楽天、プロゲーミングチームDeToNatorなどの代表者が登壇し、SSDの導入事例を解説した。
日本サムスンが「Samsung SSD Forum 2018 Tokyo」を開催
日本サムスンのChangsu Lee氏(写真左)と、代表取締役の金子根千氏(写真右)。新しい未来を作る製品の進化に、サムスンはデバイスの進化で対応していき、パートナー企業とともにイノベーションを起こしていくと金子氏がコメント
QLCのNANDフラッシュと
NF1規格のSSDを市場に投入予定
サムスン電子メモリー事業部のChanik Park氏
サムスンは、今後のロードマップや今後の展望などを発表した。QLC(Quad-Level Cell)を搭載したモデルと、データセンター向けの新しいSSD規格「NF1(Next Generation Small Form Factor)」対応の製品を順次市場に投入していくと、Chanik Park氏は語った。
今後は90層以上のV-NANDを展開していく予定。NANDフラッシュもQLCを投入する
1Tb(テラビット)のQLC NANDを32段積層。QLCはビデオストリーミングやソーシャルメディアへの投稿に向いている
40PBのストレージを導入する場合、QLCのSSDならば1万回転のHDDと比べて総保有コストが66%下がる
クライアント向けは1TB以上、サーバー向けは100TBに向けてQLCを導入する
新しいSSD規格となるNF1。M.2の幅を広げてNANDフラッシュを多く実装できるようにしている。M.2と比べて容量が4倍アップ
次世代の外付けストレージであるUFSメモリーカードを2018年に発売する(日本での発売時期は未定)。転送速度がmicroSDカードより2倍以上早い
UFSメモリーカードの実物展示。microSDカードとほぼ同じ大きさだが、端子の形状が違うのでmicroSDカードとの互換性はない
1.1GBの動画ファイルのコピー時間。左がmicroSD、右がUFS
小さな画像ファイル1000個のコピー時間。UFSは約4倍早く処理が終了している
Photoshopでの画像ロード時間
PUBGのロード時間
UFSとmicroSD両対応のUSBカードリーダー。両方のカードの端子を実装している