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"Kaby Lake-G"採用、4K対応2in1「HP Spectre 15 x360」最速フォトレビュー

2018年06月26日 11時00分更新

文● ASCII編集部

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 日本HPの15.6型2 in 1「HP Spectre 15 x360」は、プレミアムブランド「Spectre」(スペクトル)シリーズの最新モデル。360度回転する液晶ディスプレーを搭載した13.3型「HP Spectre x360」(「HP Spectre x360 13」)の兄弟モデルにあたり、アルミ削り出しの高級感あふれる筐体デザインはそのままに、狭額ベゼルの4K UHD(3840×2160ドット)表示対応の液晶ディスプレーを搭載。その魅力に一層磨きをかけたものになっている。

15.6型2 in 1「HP Spectre 15 x360」

 スペック上も見るべき点は多く、第8世代CoreプロセッサーとAMD Radeon RX Vega M GL Graphics、HBM2メモリー(Radeon用)を1パッケージに統合した「第8世代Coreプロセッサー with Radeon RX Vega M Graphics」(Kaby Lake-G)として「Core i7-8705G」を採用していることにまず注目だ。

CES 2018会場で展示されていた「HP Spectre 15 x360」。2018年1月、Radeon RX Vega M Graphicsを搭載した第8世代Intel Coreプロセッサーが発表された際に、早くも採用PCとして紹介されていた
「HP Spectre 15 x360」がCPUおよびGPUとして搭載している、“Kaby Lake-G”こと「第8世代Coreプロセッサー with Radeon RX Vega M Graphics」。AMD Radeon RX Vega M Graphics、HBM2メモリー(Radeon用)を1パッケージに統合

 Core i7-8705Gは、4コア/8スレッドのCore i7、 Compute Unitsが20基でSP数1280基のRadeon RX Vega M GL Graphicsが統合されたもので、ターゲットとしてはコンテンツ制作、Windows Mixed Reality、ゲームなどの幅広い用途が想定されている。しかもインテルが公開している情報では、Core i7-8550UおよびGeForce GTX 1050搭載モデルと比べて、最大で1.4倍の性能になるという。3年前のPC(Core i7-4720HQ+GeForce GTX 950M)と比較すると、最大で3倍も性能が向上しているそうだ。

Core i7-8550UとGeForce GTX 1050を搭載したゲーミングノートPCと、Radeon RX Vega M GL Graphicsを内蔵するCore i7-8705G搭載モデルを比較した結果
Core i7-4720HQ&GeForce GTX 950Mを搭載する3年前のPCと比較すると、最大で3倍も性能が向上。H.265/HEVC動画エンコードでは、Intel Quick Sync Videoによるハードウェアエンコードによって6.7倍まで差が開いている

 「HP Spectre 15 x360」は、このほかにも16GBメモリー、ストレージも512GBまたは1TBのSSD(PCIe NVMe M.2)と非常に豪華で、まさに至れり尽くせり。無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)は2×2 MU-MIMOをサポートし、バッテリー駆動時間は最大約11時間だ。試用機をお借りできたので、早速そのフォトレビューをお届けしよう。

4K対応で画素密度282ppi、臨場感バツグンのIPS液晶ディスプレー

 「HP Spectre 15 x360」の魅力としては、やはり4K UHD(3840×2160ドット)表示に対応した15.6型IPS液晶ディスプレーの存在が大きい。実際に映像を表示してみると、狭額縁という特長もあって、臨場感が高く非常に見応えがある。いったん4K動画などを見始めると、目を離すのがなかなか難しくなるほどのインパクトだ。

4K UHD(3840×2160ドット)表示に対応した15.6型IPS液晶ディスプレーを採用。非常に鮮やかな印象を受ける

 このヒミツは、「HP Spectre 15 x360」の液晶ディスプレーの画素密度が約282ppiという点にある(1インチあたりのピクセル数。1平方インチあたりではない)。画素密度は表示の精細さを表すもので、約282ppiという数値は、一般的なフルHD(1920×1080ドット)対応の15.6型ノート(約141ppi)の約2倍にあたる。1平方インチあたりで計算すると4倍のピクセルが存在することになり、その分緻密な表示がなされるというわけだ。また衝撃や傷への耐久性でおなじみのコーニングの強化ガラス「GORILLA GLASS」を採用しており、光沢性に優れているという点も活かされている。また、日本HPの直販サイト「HP Directplus」では、非光沢フィルムを同時購入できるようにしており、光沢を抑えたいという場合も好みに合わせた作業環境を作りやすいだろう。

 15.6型というサイズは大きいと考える方もいるかもしれないが、クリエイターはじめ、ビジネスの場でビジュアル面を考慮したプレゼンをする機会がある方なら、画面の大きさや精細さが与える影響を無視できないはず。画面サイズ、高解像度とも普段の作業効率に影響するので、パーソナル用途だけでなく、ビジネスでもノートPCを利用したい場合も「HP Spectre 15 x360」もチェックしておくべきだろう。ちなみに、6月下旬以降Microsoft Officeが同時購入可能になるとのことなので、ビジネス用途での利用を考えている方は覚えておこう。

液晶ディスプレーをクルッと回転させると、「タブレットモード」となる。一般的なタブレットとしての利用のほかに、卓上に置いて画面を数人で囲むように見ると、簡易的なホワイトボード代わりにも使える。後述の「Spectre アクティブペン2」でメモを書き込んでいくと、ミーティングも効率よく進められるだろう
設置面積が小さく、狭い場所にも置きやすいテントモード映像視聴などに向いたスタンドモード。音声は、底面側にあるスピーカーから出力される

上品かつ独特な質感のボディ

 「HP Spectre 15 x360」は、CNC精密加工によりアルミニウムの塊から削り出したユニボディ筐体を採用し、質感とともに堅牢性を実現している。さらに、ボディ側面のゴールドに輝くエッジ、随所に施されたダイヤモンドカットのアクセントを施すことで、随所に“所有する喜び”を感じさせる。

ボディ側面のゴールドに輝くエッジ、随所に施されたダイヤモンドカットのアクセントがデザイン上のポイントとなっている。このヒンジ部は、2万5000回以上の可動テストを行なっているという

 そして実は、梨地処理がなされた筐体表面の手触りも「HP Spectre 15 x360」のポイントとなっているのだ。この梨地処理とは、元々は金粉・銀粉と漆を組み合わせた蒔絵(まきえ)技法のひとつで、現代では塗装時や金属の表面処理の際に微細な“突起”を施すことで、指先や手の平に上品かつ独特な質感を与える加工法として受け継がれている。

筐体表面は梨地処理がなされており、指先や手の平に上品かつ独特な感触を得られる

 目を近づけると細かなざらつきがあるようにも見えるが、遠目にはフラットな表面にしか感じられない。この適度なざらつきを設けることで、手に持った際の滑り止めや指紋などの汚れを目立たなくしているほか、微細な突起によって表面積が増えることになるため、排熱性を高める効果も備えているようだ。梨地処理は、見た目の美しさと感触のいい手触り、さらにこれら隠れた機能性をも実現させる加工法といえ、「HP Spectre 15 x360」らしいこだわりとなっているのだ。

試用機のキーボードは英字キーボードとなっていたが、製品版は日本語キーボードとなる。日本語キーボードのキーピッチは、フルサイズのキーボード並みの約18.7×18.4mm。キーストロークは約1.55mm。テンキーも備えているため、CADソフトや表計算ソフトで数値入力が多い方に役立つはずだ

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