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佐川氏喚問で「呪われた大蔵入省57年組」の評再び

2018年04月16日 06時00分更新

文● 週刊ダイヤモンド編集部(ダイヤモンド・オンライン

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3月27日、森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題について、参議院予算委員会で証人喚問を受けた佐川宣寿・前国税庁長官(左下) Photo:AP/アフロ

「呪われた57年組、というらしいですな」。学校法人森友学園への国有地売却に関して決裁文書を財務省が改ざんした問題で、佐川宣寿・前国税庁長官が証人喚問に立った話題になると、ある大手銀行OBはそう語った。

「57年組」とは、旧大蔵省(現財務省)に1982(昭和57)年に入省した官僚たちを指す。前出の大手銀行OBは「昔、57年組で逮捕者や自殺者が続けて出たからそう呼ぶらしいが、佐川さんも彼らと同期。ここでまた57年組が脚光を浴びるとは」と、驚いた。

 90年代、57年組は“悪目立ち”した。92年、その一人が30代前半の若さで自ら命を絶ったことは不幸な出来事だったが、98年に57年組の2人が相次いで不祥事に関わったことが、「呪われた」と評される直接的な原因となった。

 その一人は、「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」とも呼ばれた大蔵省の接待汚職事件において、収賄容疑で逮捕された。当時、多くの大蔵官僚が過剰接待を受けていた中で、数少ない逮捕者となった。

 もう一人は、96年に第一生命保険から携帯電話を借り、数十万円に上る利用料金を払わせていたことが発覚。懲戒処分の手前である訓告処分を受けた。その後、98年に過剰接待問題で退職。会食接待を150回以上受けたことが大蔵省の調査で判明している。

 そこに新たに加わったのが、森友学園問題で矢面に立たされている57年組の佐川氏というわけだ。

 また、この問題における国有地の売買交渉は、佐川氏の前任だった迫田英典・元国税庁長官が理財局長のときに行われているが、迫田氏も同じく57年組の一人。

 そのほかにも、2005年に退官して政治の世界に転じた参議院議員の片山さつき氏など、57年組には“濃い”メンバーがそろう。

焦点は金融庁57年組の処遇

 一方、汚職スキャンダルを機に大蔵省から分離・独立した金融庁に目を移すと、ここにも注目すべき3人の57年組が控えている。遠藤俊英監督局長と池田唯一総務企画局長、西田直樹監督局審議官だ。

 昨年7月、森信親長官がトップ3年目に突入したことで、金融庁の全3局長が留任という異例の事態が発生した。それに伴って、遠藤氏も監督局長3年目の続投となり、池田氏に至っては総務企画局長4年目という金融庁が発足して以来の最長記録を更新した。

 さらに、財務局採用のいわゆるノンキャリアとして初めて監督局審議官となった西田氏も任期は異例の4年目に入った。

 来事務年度を迎える7月に、この3人にどんな人事が待っているのかは、金融業界でも注目の的だ。

 特に遠藤・池田両局長は、年次が一つ下の氷見野良三金融国際審議官らと共に、森長官の後継者候補の一員。57年組から長官を出し、その“呪い”を解くことができるだろうか。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木崇久)


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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