初期設定が完了し、Clova Friendsに話しかけるT君。
「そうだな〜、Clova、おうし座の運勢は?」
「Clova(クローバ)」と呼びかけると反応して、インジケーターが緑色に反応するClova Friendsに、思わず目を丸くする。
「今日のおうし座は、気になる異性とギクシャクしてしまうことがあるかもしれません。ラッキーアイテムの、カーキ色のジャケットを着て、ピンチを乗り切りましょう」
感動した理由その1:占いができる!
Clova Friendsに「○○座の運勢は?」ときくと、占いを教えてくれる。アドバイスのほか、ラッキーアイテムなども教えてくれるので、毎日にささやかな楽しみが生まれるだろう。
落胆するT君。T君には数ヶ月前にできたSちゃんという彼女がいて、最近のT君は彼女に夢中である。
「クッソ〜、勝手なこと言うな〜」と言いつつ、T君はスマートスピーカーの面白さに夢中になりつつある様子だ。
「Clova、Sちゃんに『今から来れる?』とLINEして」
「『今から来れる?』」と送信しますか?」とClova。
「はい」とT君が言うと、ClovaがLINEを送ってくれる。
これがClova Friendsの機能のひとつ、音声認識によるLINE送受信だ。
LINEを送る際の呼び名などはClovaアプリから設定可能。たとえば、フルネームが「山口山男」という友人がいたとして、LINEにはフルネームで登録してあるが、普段は「山ちゃん」と読んでいる場合、Clovaアプリで「ヤマチャン」と登録しておけば、「山ちゃんにLINEして」でLINEを送れるようになる。
設定の手間はあるが、よくLINEをする友人だけでも登録しておけば、かなり便利に使えるだろう。
感動した理由その2:声でLINEの送受信ができる!
音声認識でLINEのメッセージの送受信ができるのは、Clova Friendsの大きな魅力のひとつ。声で文章の作成から送信まで、そして、受信時には内容を読み上げてくれるため、完全にハンズフリーでLINEでのやりとりができる。LINE謹製スマートスピーカーならではの機能だ。
Clova Friendsはスマートスピーカーには珍しく、バッテリーを内蔵している。容量は2850mAhとそれほど大きくないが、アダプター利用が基本となるので、必要十分だろう。
このため、台所に立つときや、手を洗うときなども、台所の脇や洗面台の脇に置いておくことで、ハンズフリーでLINEの送受信を楽しめるのだ。
十数分後、SちゃんからLINEメッセージの受信。
「Clova、LINE読んで」とT君。
「はい。Sちゃんからメッセージ。『準備して、いまから出るよ』」
Clovaが読んでくれる。
「やった! Sちゃん来るって! Clova、Sちゃんに電話かけて」
この「電話かけて」というコマンドは、Clova Friendsの大きな特徴のひとつ。Clova Friendsを使って、スマートフォンのスピーカー機能のように、ハンズフリー通話が楽しめるのだ。
「Sちゃんにおかけします……」
「もしもし? T君? もう家の近くにいるよー!」
「ほんと? じゃあ、鍵開けて待ってるから入ってきて!」
「うん、わかったー!」
感動した理由その3:LINEの音声通話に使える!
LINEの機能のひとつである無料の音声通話。Clova Friendsは、音声通話の音声通話用スピーカーとしても利用できる。スマートフォンのスピーカーとの違いは、音質のよさだ。可愛い見た目もあいまって、通話相手と、本当にその場で話をしているかのような気分になれる。
2人の会話の感じから仲の良さが伝わってきていいね。私は思った。それにしても、Clova Friendsはかなり使い物になる。T君が試用している様子を見て感じたのだが、スマートフォンやPCを使ったコミュニケーションは、少なくとも、片手がふさがってしまうというデメリットがある。対面でのコミュニケーションとの大きな差のひとつは、そこにあると思う。
Clova Friendsを使えば、声だけでメッセージのやりとりができ、通話もできる。音楽もかけられるし、占いも楽しめる。これまではスマートフォンを手に持ったり、PCに向かってしていたことが、声だけで実現してしまう便利さは、一度慣れると手放せなくなるはずだ。
T君も私もデジタルと共に歩んできた世代だが、声だけでコミュニケーションが完結するツールが気軽にかえる値段で入手できると言う状況は、今がはじめてだ。使ってみれば、難しいこともないし、手間といっても、スマートフォンの初期設定と比べれば、比較にならないほど手軽。
少ない投資で生活の質を変えてしまうような体験ができるから、スマートスピーカーがここまで話題になっているのだと思う。
女子ウケも抜群。二人の生活にLINE Clovaに取り入れてみては?
数分後、T君宅に到着したSちゃん。
「なにこれ! これ、スマートスピーカーってやつ?」
「Sちゃん、これはClova Friendsって言うんだよ。『Clova』って言ってごらん」
使用開始から、わずか数分でClova Friendsを使いこなせるようになったT君は、すこし得意そうにSちゃんに使い方を説明する。