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3D XPointを採用するメインストリーム向けSSDが登場!

365TBWの圧倒的耐久性!起動ドライブでもRAIDでも使えるOptane SSD 800Pの実力

2018年03月09日 02時30分更新

文● ジサトライッペイ

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 どもどもジサトライッペイです。

 インテルとマイクロンが共同開発した次世代メモリー技術“3D XPoint”。徐々に採用ストレージが増えており、これまでにデータセンター向けの「Intel Optane SSD DC P4800X」、SATAデバイスのキャッシュ向けストレージ「Intel Optane Memory」、ハイエンド向けSSD「Intel Optane SSD 900P」が登場しております。そして今回ついにメインストリーム向けのSSD「Intel Optane SSD 800P」の詳細が発表されました。

3D XPointを採用した製品はOptaneというブランドで展開しており、製品ラインアップも徐々に増えてきました。今回のOptane SSD 800Pはメインストリーム向けのSSDとなりますので、デスクトップPCはもちろんノートPCなどでも採用できるモデルです。

メインストリーム向けでは初のOptane SSD

 Optane  SSD 800Pの形状はM.2(2280)で、内部接続はPCI Express 3.0×2。容量は58GB(129ドル)と118GB(199ドル)の2モデルを展開します。順次読み込み/書き込み速度は最大で毎秒1450MB/毎秒640MBと、64層3D TLC NANDを採用した同社の「Intel SSD 760p」などと比べてだいぶ控えめな印象です。4Kランダムの読み込み/書き込み速度は25万IOPS/14万IOPSと、読み込み速度の速さが目立ちます。総書き込み容量は365TBW(760pの128GBは72TBW)とかなり耐久性が高いイメージです。

58GBと118GBの2モデル展開。価格はそれぞれ129ドル、199ドルと3D TLC NAND採用SSDと比べると高価な印象です。

速度は今トレンドのSSDと比べると控えめですが、総書き込み容量は365TBWとかなり大きいのが特徴です。資料では競合のPCI Express 3.0×4製品と比べて性能が高いと記載がありますが、果たして……。

 Optane SSD 800PはOptane Memoryと異なり、OSの起動ドライブとしても使えますし、チップセットのRAIDもCPUのRAIDも使えます。詳しくは後述しますが、Skaylake-X&X299プラットフォーム上でVROCも構築できました。容量が58GBと118GBの2モデルラインアップなので、実用上は118GBを2台束ねてRAID 0で運用したほうがCドライブとしては安心かもしれません。

起動ドライブでもRAIDでも運用可能。

 また、Optane SSD 800Pはキュー・デプス(QD)の少ない状態(Low QDS)でも性能が高くなるようにしているのも特徴のひとつ。インテルの紹介によれば、一般的な用途ではQD4まで。なので、QD1~4までの性能にフォーカスしております。SATA SSDやNANDのNVMe SSDはLow QDSでは性能が低めのところを、Optane SSDならLow QDSでもIOPSが高いとのことです。

さまざまなアプリのQDを紹介。PCMark系のベンチマークでもOfficeなどの一般的なアプリでもQD4以下。

4Kランダム読み込みのIOPSではLow QDSでもOptane SSDは有利。

 なお、Optane SSD 800PはOptane SSD対応プラットフォームが必要です。現行製品ですと、第8世代Coreプロセッサー(Coffee Lake)&Intel Z370チップセット搭載マザーボードや、Core Xシリーズ&Intel X299チップセット搭載マザーボードはその対象となります。

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