さとうなおきの「週刊アジュール」 第23回
ライフサイエンス企業向けのGxPガイドラインを公開
Linuxコンテナーをホストする「Web App for Containers」、無料お試し可能に
2018年03月02日 11時00分更新
Azure Event Grid:Azure Service Busをサポート
Azure Event Gridは、イベントルーティングサービスです。Azure Event Gridは、2月にGA(一般提供)になりました。
Azure Service Busは、メッセージングサービスです。
今回、Azure Service Busのキュー、トピック、サブスクリプションから、Azure Event Gridにメッセージ(イベント)を送信できるようになりました。
これによって、Azure Service Busのメッセージを処理したいアプリケーションが、定期的にキューやトピックをポーリングする手間をかけることなく、Azure Event Grid経由でメッセージを受信できるようになります。
詳細は、ブログポスト「Azure Service Bus now integrates with Azure Event Grid!」、ドキュメントをご覧ください。
Azure SQL Database:SQL Server Management Studio 17.5
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
SQL Server Management Studio(SSMS)は、SQL Server、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouse向けのデータベース開発、運用のための、Windowsで動作するツールです。
今回、SQL Server Management Studio 17.5がリリースされました。このリリースでは、データベース内の機密データの検出、分類、ラベル付け、レポート作成を行うための新しい「SQLデータの検出と分類」機能が追加されました。
詳細は、ブログポスト「What’s new in SSMS 17.5: Data Discovery and Classification」、変更ログをご覧ください。
Azure SQL Data Warehouse: SQL Server Management Studioでの実行プラン表示など
Azure SQL Data Warehouseは、SQL Serverベースのデータウェアハウス(DWH)サービスです。
これまでは、Azure SQL Data Warehouseの実行プランを確認するには、EXPLAINコマンドを使う必要がありました。
今回リリースされた前述のSQL Server Management Studio 17.5では、Azure SQL Data Warehouseの実行プランをグラフィカルに表示できるようになりました。クエリのパフォーマンスチューニング、トラブルシューティングに便利ですね。
詳細は、ブログポスト「Unlock Query Performance with SQL Data Warehouse using Graphical Execution Plans」をご覧ください。
Azure SQL Data Warehouseでは、PolyBaseを使って、Azure Blob Storage、Azure Data Lake Storeなどに格納されている外部ファイルを外部テーブルとしてロードできます。
今回、この外部ファイルのフォーマットを定義するCREATE EXTERNAL FILE FORMAT文で、新しいFirst_Rowオプションを使って、CSVなどの区切りファイルをロードする際のヘッダー行のスキップが可能になりました。
前述のSQL Server Management Studio 17.5では、クエリエディターでFirst_RowオプションのIntelliSense(自動補完)がサポートされました。
詳細は、更新情報「Skip header rows on SQL Data Warehouse PolyBase load」、ドキュメント(最新情報は英語ページを参照)をご覧ください。
Azure Active Directory:Springアプリケーションのサポート、2月のアップデート
Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。
今回、Azure Active DirectoryとSpring Securityが統合され、SpringベースのJava Web アプリケーションでAzure Active Directoryによる認証、認可(承認)が可能になりました。
Spring Boot Starterを使って、依存するライブラリをSpring Bootプロジェクトに簡単に追加できます。
詳細は、ブログポスト「Spring Security Azure AD: エンタープライズ クラスの認証と承認を追加」、ドキュメントをご覧ください。
また、Azure Active Directoryの2月のアップデート一覧が公開されています。
- ユーザー、グループ管理のナビゲーションを改善
- Report Readerロールのユーザーが、Azure Active Directoryのアクティビティレポートを参照可能に
- SAMLトークンのユーザーID、ユーザー属性にEmployeeIDを構成可能に
- Azure AD Application Proxyで、ワイルドカードを使ったアプリ管理の簡素化をサポート
- Azure AD Application Proxy向けのPowerShellコマンドレット
- グループ構成向けのPowerShellコマンドレット
- Azure AD Connectの新規リリース
- Azure Active Directoryのアプリベースの条件付きアクセスで、Power BI、Microsoft Launcher、Microsoft Invoicingをサポート
- モバイルデバイスでの使用条件の表示の改善
詳細は、ドキュメント「Azure Active Directory の新着情報」(最新情報は英語ページを参照)をご覧ください。
ライフサイエンス企業向けのGxPガイドラインを公開
ライフサイエンス企業向けに、GxPのコンプライアンスに対応したソリューションをAzure上で実装するためのガイドラインが公開されました。
詳細は、ブログポスト「製薬会社やバイオテクノロジ企業のお客様による GxP ソリューションの開発を支援する Azure の GxP ガイドラインを新たに公開」、「Microsoft Azure GxP Guidelines」をご覧ください。
それでは、また来週。
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