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業界人の《ことば》から 第265回

iPhone登場で日本人のタイピング技能が落ちた

2017年10月03日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「1分間に70文字しか入力できない人と、400字入力できる人では、生産性に大きな差がある。タイピングスキルが業務時間と業務コストに大きく影響していることに、企業はもっと着目すべきである」(イータイピング 代表取締役の嶌貫実社長)

 東プレは、静電容量無接点方式を採用したPC向けキーボード「R2シリーズ」を2017年10月6日から順次発売する。2001年9月に「REALFORCE」ブランドのキーボードを発売して以来、16年ぶりかつ初のフルモデルチェンジだ。

 東プレは業務用途で使用されるキーボードを開発、生産し、OEMでも高い実績を誇っており、金融機関の業務用、計算センターでのデータ入力用、放送機器用途、医療機器、ATMなどの入力用キーボードなどで、幅広く利用されている。

 新製品のR2シリーズは、4モデル8機種を用意。従来モデル同様に、19mmピッチのフルサイズキーボードながら16%の省スペース化を実現した。独自のAPC(Actuation Point Changer)機能を搭載し、キースイッチのオン位置を1.5mm、2.2mm、3mmと3段階のストロークの深さから選んで調節可能。素早く入力したい場合には、キーのオン位置を1.5mmの深さに設定することで、通常のメカニカルキースイッチやメンブレインスイッチより、最大25%高速入力できる。誤入力しやすいキーのオン位置だけ、3mmに設定するといった使い方も可能になっている。さらに、2mmと3mm厚の一体型キースペーサーを付属。キートップの下にこれを設置することで、キーストロークの戻りを早くすることもできる。

 そのほか、5000万回の耐久試験に合格した長寿命スイッチや、すべての同時入力を正確に実行するフルNキーロールオーバー、各キーの列に段差があるステップスカルプチャー構造を採用。人間工学を考慮し、入力時の静かさや抜群のキータッチ感を実現しているのも特徴だ。また、長時間の使用でも疲れにくく耐久性にも優れている。プロのタイピストにも評価されている機能が満載となっている。

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