さらなる高性能を目指せるか!?
簡易オーバークロックでお手軽高速化に挑戦
すでに最強クラスの性能となるスペックのはずだが、できることなら更に上の性能を見てみたいと思うのが人情だろう。そこで、マザーボードに搭載されている簡易オーバークロック機能を使って、どのくらい性能が上がるのかを試してみた。
搭載されているマザーボードは、ASUSの「PRIME X299-A」。このマザーボードのUEFIには「EZ System Tuning」という機能があり、プロファイルを選択するだけでオーバークロックが試せる。通常は「Power Saving」になっているこのプロファイルを「ASUS Optimal」へと変更し、どのくらい性能が変わるのか見てみよう。
動作クロックの大幅上昇で性能がアップ
ただし、CPUの温度には注意
設定方法は、起動時に「Delete」キーを押してUEFIの設定画面を表示。あとはEZ System Tuning部分をクリックし、「ASUS Optimal」に変更するだけという手軽さだ。これだけで、CPUがオーバークロックされた状態で動作するようになる。なお、手軽ではあるが完全に自動設定となるため、最悪動作しない場合や、CPUなどパーツが壊れてしまう危険もあるので、自己責任となる。
では、早速効果を見てみよう。まずはCPUがどのくら高速化したかを「CINEBENCH R15」でチェックした。
マルチコアのスコアーは、元の2194cbから2393cbにまでアップ。また、動作クロックが上昇していることからシングルコアでのスコアーも193cbから201cbまでアップしていた。計算してみると、マルチコアでは約9%、シングルコアでは約4%の上昇だ。
Core i9-7900Xでは通常のターボブーストに加え、2つのコアだけさらなる高クロックで動作できるTurbo Boost Max Technology 3.0(TBM3.0)を搭載している。シングルコアの伸びが低いのは、元々TBM3.0による上昇幅が大きかったのだろう。
実際CPUの動作クロックがどのくらい変わっているのかを見てみたところ、デフォルトでは高負荷時に4GHzで動作していたものが、4.4GHzにまで高速化されていた。
続いてゲーミング性能としてファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークを実行してみた結果が、次のとおりだ。
こちらのスコアーは13443から15335にまで上昇しており、上昇率でいえば14%とかなり大きい。CPUの高クロック化でボトルネックが緩和され、スコアーが上がりやすくなったのだろう。ただし、オーバークロックによる故障は保証対象外なので、完全に自己責任になる。オーバークロックを試す場合は、温度に十分注意したほうがいいだろう。
自分好みのスペック、構成に変えられる満足度
今回は最強スペックを目指してカスタマイズしてみたが、それに見合うだけの性能が発揮できていた。もちろん、カスタマイズの方向性は人それぞれ。CPUは6コアのCore i7-7800Xのままでメモリーを128GBへ倍増するとか、データ用のHDDを1TBから4TBへ増やす、なんていうカスタマイズも自由にできるのが、BTOパソコンのいいところ。
「ほしいスペックのパソコンがない!」と不満を持っているのであれば、自分好みのスペックに変えられるBTOパソコンのLEVEL-FA29-LCi7SX-XNVIを検討してみるのはどうだろうか。
(提供:ユニットコム)