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JAWS-UG広報ユカリンの部屋 第15回

1000人以上が天井を仰ぎ叫んだAWS Summit 2017最後の夜

JAWS-UG NightはパネルやLT、クイズまで欲張らナイト!

2017年06月14日 07時00分更新

文● 青木由佳 写真●中井勘介、平野文雄

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5月30日のPreDay含め4日間にわたって開催された「AWS Summit Tokyo 2017」。最終日であるDay4の夜は「JAWS-UG Night」で大盛り上がりしました!パネル登壇も果たしたJAWS-UG広報の青木がレポートします。

乾杯!すでに会場大入り!焦る運営?

 JAWS-UGの運営メンバーが中心となって企画を進めている「JAWS-UG Night」は、司会など当日スタッフもJAWS-UGのメンバーが行ないます。なんと会場はテレビ中継でも使われるグランドプリンスホテル新高輪「飛天」! 基調講演も行なわれた巨大な会場で、ユーザーグループの集いが始まりました。

会場の様子。1000人以上がこの「飛天」に来場してくださいました

 司会の小深田さん、浅尾さんによるオープニング。小深田さんはJAWS DAYSでの登壇や懇親会の司会の経験があり、浅尾さんはOpsJAWSの運営を務めるJAWSerです。

司会を務めた小深田さんと浅尾さん

 オープニング挨拶と「盛り上がってますかー!?」の掛け声の後は、JAWS-UG全国代表の中山さんによる乾杯へと移ります。中山さん、普段はJAWS-UG CLI専門支部の運営、ハンズオン講師を務めている情シスマンです。4日間お疲れさまでした、そしてナイトイベントに来てくれてありがとう、という思いを込めて乾杯!

乾杯の挨拶は2017年度JAWS-UG全国代表、中山順博さん

コミュニティへの思いは人一倍 AWS Samuraiのパネルディスカッション

 昨年のナイトイベントとは少し違った取り組みがあった今年のJAWS-UG。まずはパネルディスカッションからスタートしました。パネラーはAWS Samurai 2016の選出メンバーである赤塚さん、吉田さん、そして私青木の3名と、2016年度JAWS-UG全国代表の立花さん。4人はJAWS-UGやコミュニティとの関わり方などについてお話しました。

左から司会の羽渕さん、パネラー吉田さん、立花さん、赤塚さん、青木

 JAWS-UG横浜のほか、サーバーレスに特化したコミュニティ「ServerlessConf Tokyo」のオーガナイザーでもある吉田さん。ServerlessConfについては運営を重ねる中でエコシステムが回り出し、徐々に広がりを見せているそう。コミュニティでは技術の知見の共有だけでなく、「仲間が見つかるということは大きい」と語りました。

 JAWS-UG青森の運営、そして3月に開催されたJAWS DAYS 2017の実行委員長でもあった立花さんは、地方で会社を経営し、JAWS-UGの支部運営をしている立場としての見解を披露しました。キャズムを超え、クラウドがより身近になった昨今、エンタープライズ寄りのセッションや事例は増えてきている傾向がありますが、地方向けのサービスや中小規模の事例が気になっていると語ります。JAWS DAYS 2017では海外のユーザーグループとの架け橋も行なうなど、その行動範囲は海外へも広がっています。「AWS Summit Seoul 2017」ではスピーカーとしても活躍されています。

AWS Samurai 2014及び2016の吉田真吾さん(左)JAWS-UG全国代表2016の立花拓也さん(右)

 JAWS-UG山形の運営を行なう赤塚誠二さんは、前述の立花さんと共に韓国のAWSユーザーグループ「AWSKRUG」ともつながりを持っています。AWS Summit Seoulに参加した感想として、「ユーザーグループが登壇するトラックがあり、上海・日本のオーガナイザーがAWS KOREAから直接招待されていたことが大きな違い」と指摘します。

 世界各地のAWS Summitでユーザーグループの登壇のチャンスがあれば、よりワールドワイドな交流、情報交換が行なわれていきたいそう。コミュニティブースも非常に大きくて、昨年日本からプレゼントさせていただいたカルタや麻雀がウケていた。実際にカルタが始まるとかなり盛り上がっていました。海外で得られた経験を、どんどん還元していきたいと意欲的でした。

 私青木も登壇の機会をいただき、唯一の非エンジニアとしてお話しさせていただきました。「エンジニアが活躍する場を応援したい」という思いから、JAWS-UG大阪での会場提供や運営サポートから始まり、東京へ転勤後はJAWS-UG初心者支部の立ち上げ、現在は東京支部の運営やJAWS-UGの広報業務を担当しています。このナイトイベントに来てくださった方同士がまたつながりを持ってくれれば、という思いはパネラー全員で一致していたように思います。

AWS Samurai 2016の赤塚誠二さんと、本レポートの筆者青木

 AWS Summitの振り返りやJAWS-UGの良さ、そしてコミュニティの繋がり、そして今年のre:Inventについてなど話題は尽きず、あっという間に時間切れとなってしまったパネルディスカッションでした。

LTは衝撃の告白大会!Fin-JAWS立ち上げ、あの伝説のLT戦士が引退へ!?

 お次の企画はライトニングトーク(LT)です。今回は5名のLT戦士が登場。

 最初の登壇者は、クラウドエバンジェリストとして有名な渥美さんです。クラウド利用促進機構(CUPA) 運営委員も務める渥美さんからは、なんと「Fin-JAWS」立ち上げの発表が行われました。AWS Summitの基調講演でも三菱東京UFJの事例が発表されるなど盛り上がりを見せる金融界のクラウド活用がますます加速しそうですね。

金融に特化したJAWS-UG「Fin-JAWS」の立ち上げ表明が行われました

 2人目、シックス・アパートの長内さんからは『映画「君の名は。」の聖地ナビシステムをAWSでつくった話』。

 大ヒットを記録した映画「君の名は。」にドハマりした長内さんが聖地巡りをより容易にすべく、AWSを使ってナビゲーションアプリを開発したお話でした。EC2、Route53、S3とCloudFrontなどのほか、AWS CLIも活用しデプロイしたとのこと。AWSと聖地、両方への強烈な愛を感じたLTでした。

エバンジェリストも務めるシックス・アパート長内猛志(おさない たけし)さん

 3番目、Speeeの畑中さんは、「ECSにおけるバッチ運用について」解説。ECS(Hako)+DigDagによる強固なバッチシステムの構築について説明してくださいました。ここで表現された「強固な」とは、「タスクが落ちても再実行すれば何度でも蘇る」ということ。CloudWatchとコンテナの活用について、構成図も公開してまとめてくれました。

畑中さんによるバッチシステムについての解説

 また、畑中さんと同じSpeeeの森岡さんは、「安くて簡単!AWSでのデータ集積基盤構築」と題し、Kinesis Firehose+Athena+QuickSightで始める簡単データ可視化について解説してくださいました。自社サービスを開発する中で、利益向上や効率UPのためにデータの可視化に取り組むこととなった森岡さん。Kinesis Firehose、Athena、MySQLにデータを集積し、QuickSightでデータの可視化を実現しました。なんとかかった金額は10ドル程度とのこと!

森岡さんによるLT。架電ログなどはAthenaから取得したそう

 そしてトリは、連続出場のLT覇者、JAWS-UGでおなじみのメガネさんが登場です! 過去にJAWS-UGのイベントに参加されたことのある方は、この歌って踊れるLTをご覧になったことがあるかもしれません。

メガネさんがFacebookで振り返るこれまでの思い出写真

そんなメガネさんは、なんと突然LT引退を発表!!

メガネさんの衝撃の引退発表!

 しかし、筆者は何度かこの引退宣言をご本人から聞いています……。改めて1000人の前で発表した決意はいかほどか。これまでの活躍は本当に素晴らしいものだったと思います。最後は、みんなで音楽に乗って感動のウェーーーーイブ!

音楽に乗って参加者全員でウェーブ!LT戦士メガネさんの得意技です

こうしてLT大会が終了、次はいよいよ最後の企画へ移ります。

優勝者はラスベガス行き!絶対に負けられないウルトラクイズ

毎年恒例企画なのが、この「ウルトラクイズ」!なんと優勝者はラスベガスで開催される「AWS re:Invent」へご招待!ということで参加者も前のめりです。

司会は昨年と同じく、アマゾン ウェブ サービスの桑野さんと清水さん

 3択問題で出題されるこのウルトラクイズの内容は、AWSのサービスに関する問題が中心でありながら、マニアックな設問やre:Inventについての内容など、なかなかの回答者泣かせです。

質問が映し出された巨大スクリーンを見上げ悩む参加者たち……

 「そんなのわからない!」と思うような難問を潜り抜け、優勝者が決定!11月27日からラスベガスで開催される「AWS re:Invent 2017」に招待されます!

優勝は堀さんでした。おめでとうございます!

カメラマンもコミュニティメンバーで、記念撮影!

 そして最後は参加者全員で記念撮影。カメラマンもJAWS-UGのメンバーが担当してくれました。

終わりに記念撮影、はJAWS-UGでの恒例行事の一つになりつつあります

 JAWS-UG Night、楽しんでいただけたでしょうか。今回パネラーとして運営に関わらせてもらった私も、1000人以上の方にお越しいただけるとは思わず、昨年よりさらに勢いを増したクラウドの波を強く感じました。ぜひこれを機に、通常のJAWS-UGの勉強会にも参加してみてくださいね!

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