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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第250回

面倒な作業とおさらば! Wi-Fi非対応カメラでもWi-Fiで写真を飛ばして即確認するワザ

2017年05月13日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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「FlashAir」を経由してインターネットに接続する

 スマホからのアクセス時はWi-Fiのアクセスポイントを切り替えるので、接続している端末ではネットが使えなくなる。どうしても「FlashAir」アプリとネットを同時に使いたい場合は、「インターネット同時接続モード」を有効にする。

 設定アプリから「インターネット同時接続モード」をオンにして、ネットに接続するアクセスポイントのSSIDとパスワードを設定すればいい。「FlashAir」アプリから直接写真を転送できるようになる。

 とはいえ、ただでさえ遅めの転送速度が、中継することで半分になるので、複数の高画素写真のアップロードには時間がかかる。必要な写真はダウンロードし、Wi-Fiを切り替えて端末からアップロードする方が速いこともあるだろう。

「FlashAir」に接続した状態で設定を開き、「FlashAir設定」をタップする

「インターネット同時接続モード」をタップする

「有効」をオンにして、SSIDとパスワードを入力する

「FlashAir」アプリのプレビューから直接メールやFacebookで共有できる

Wi-Fiに直接接続していると260Mbpsの速度が出るが、「FlashAir」を経由すると2~6Mbpsに落ちるので大量の転送には向かない

「FlashAir」のソフトウェアを更新する

 「FlashAir」のソフトウェアも更新されることがある。例えば、直近では2017年4月24日に更新されており、サムネイル表示できる条件を広げたり、不具合を修正したりしている。この更新を適用するには、東芝のウェブサイト(こちら)から「FlashAir更新ツール」を利用する。

 「FlashAir更新ツール」を起動したら画面の指示に従って、カードの着脱を数回行なえば更新できる。その際、いきなり取り外すのではなく、エクスプローラの右クリックメニューから「取り出し」を選択してから外すようにしよう。

「FlashAir更新ツール」で本体のソフトウェアを更新する

大きくパワーアップした4世代も登場予定

 「FlashAir」はカメラから電源を得ているので、当然ながらスイッチが入っていないと使えない。もし、省電力機能が有効で、一定時間でオートパワーオフするようであれば、設定で時間を延ばしたりオートパワーオフ機能を切ったりしておこう。

 東芝は、2017年2月に開催されたカメラ分野の展示会「CP+2017」に4世代の「FlashAir」を参考展示した。この「W-04」は「Eyefi連動機能」を搭載しているのが最大の特徴。以前定番だった「Eyefi」には多数のデジカメが対応しており、自動的にオートパワーオフをしなかったり、Wi-Fi SDカードをオンオフを切り替えられるようになっていた。この機能を「FlashAir」でも利用できるようになるとのこと。

 容量のラインナップは16/32/64GBで、2017年第2四半期中の発売を予定している。もうしばらく待てる、という人は「W-04」の発売を待ってもいいかも。価格は高くなるかもしれないが、データの読み書き速度やWi-Fiの転送速度も向上しているのだ。

次世代の「FlashAir」となる「W-04」


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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