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サラウンド音響をPCやゲーム機で手軽に楽しむ! 第3回

お手軽だけど本格的なサラウンドを体験できるシステムはコレだ!!

2017年02月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ヘッドフォンでリアル9.1ch! 独自のバーチャル技術採用
ソニー「MDR-HW700DS」

ソニー「MDR-HW700DS」。オーバーヘッド型のヘッドフォンと、テレビなどと接続するプロセッサー部がセットになっている

ソニー「MDR-HW700DS」。オーバーヘッド型のヘッドフォンと、テレビなどと接続するプロセッサー部がセットになっている

 部屋であまり大きな音を出せない、という環境の場合に選びたいのがサラウンドヘッドフォンだ。

 近年は純粋なAV向けのサラウンドヘッドフォンは減少傾向にあるが、そんな中でのおススメは、ソニーの「MDR-HW700DS」(直販価格 4万3380円)。9.1chの3Dサラウンドを実現したワイヤレスヘッドフォンだ。

 発売は2013年とやや古くなっているが、本機を超える製品は今もまだ登場していない。サラウンドヘッドフォンのハイエンドと言っていいモデルだ。

 発売が古いといっても、ソニー独自のVPT(Virtualphones Technology)採用し、「Dolby TrueHD」や「DTS-HD Master Audio」にはきちんと対応しているし、高さ方向の再現も可能な「Dolby ProLogic IIz」、水平方向のみで9.1ch化を行なう「DTS NEO:X」にも対応している。

 Dolby AtmosやDTS:Xには非対応だが、それらを求めないならば不足はないだろう。むしろ、5.1/7.1ch音声が多いPCのゲームやVRコンテンツなどならば十分と言える機能だ。

プロセッサー部の前面および上面。表示部は前面で入力やサラウンドモードなどの状態が表示される。上面には電源ボタンほか、入力やサラウンドモードの切り替えボタンが用意されている

プロセッサー部の前面および上面。表示部は前面で入力やサラウンドモードなどの状態が表示される。上面には電源ボタンほか、入力やサラウンドモードの切り替えボタンが用意されている

プロセッサー部の背面。HDMI入力は3入力/1出力。光デジタル音声入出力1系統、アナログ音声入力1系統を備える

プロセッサー部の背面。HDMI入力は3入力/1出力。光デジタル音声入出力1系統、アナログ音声入力1系統を備える

 入力された各種の信号のデコードやサラウンド化を行なうプロセッサー部にはHDMI入力を3系統備え、テレビなどへ出力するHDMI出力もある(4K/24pのパススルー対応)。

 このほかに光デジタル音声入出力、アナログ音声入力を備える。ヘッドフォンとのワイヤレス接続はデジタル無線方式で5GHz帯または2.4GHz帯が選択できる。

プロセッサー部の側面にある機能スイッチ。左からアナログ音声入力時のアッテネーター、デジタル無線の周波数切り替え、HDMIコントロール機能の選択が可能

プロセッサー部の側面にある機能スイッチ。左からアナログ音声入力時のアッテネーター、デジタル無線の周波数切り替え、HDMIコントロール機能の選択が可能

 自動にしておくと5GHzが優先して選ばれるが、電波干渉などによりノイズの影響が大きい場合は2.4GHzにする。サラウンドモードも「CHINEMA」「ゲーム」「VOICE(ステレオ)」が選択でき、これらにDolby ProLogic IIzやDTS NEO:Xを組み合わせが可能となかなかに高機能だ。

イヤーパッドは肌触りのよい人工皮革となっており、見た目の高級感もある

イヤーパッドは肌触りのよい人工皮革となっており、見た目の高級感もある

 ヘッドフォン部は厚めのイヤーパッドを備えており、内部には低反発クッションを充填。このため、メガネを使う人でもぴったりとフィットし、音漏れによる低音感が損なわれる問題を解消している。VR用ゴーグルなどと併用する場合も使いやすいだろう。

 重量は410gとやや重めだが、イヤーバッドのフィット感の良さと幅広のヘッドバンドが重量を支えるおかげで、装着するとそれほど重さは感じない。

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