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家庭にもプロジェクターと有機ELテレビが普及!? AV機器の未来はこうなる! 第3回

2017年はソニー、パナソニック、LGの有機ELテレビが目玉! CES会場ブースでビジュアル機器をチェック

2017年01月12日 12時00分更新

文● 折原一也

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ソニーの「BRAVIA OLED A1Eシリーズ」(写真は65型)

ソニーの「BRAVIA OLED A1Eシリーズ」(写真は65型)

 2017年の「CES 2017」は、オーディオ&ビジュアルの視点で見ると特にビジュアルに見どころの多い出展となった。

 最大のテーマは「OLED」(有機EL)。現在、民生用大型OLEDパネルの唯一のサプライヤーは韓国LGディスプレイで、同社のパネルを使ったLGのテレビは日本でも発売済み。

 そして、前回少し触れたが「CES 2017」ではソニー、パナソニックの2社がOLEDテレビを出展していたのだ。

日本のメーカーの有機ELテレビ

パナソニックの4K OLEDテレビの「EZ1000」

パナソニックの4K OLEDテレビの「EZ1000」

 ソニーが出展していたのが「BRAVIA OLED A1Eシリーズ」の77/65型の2モデル。パナソニックは4K OLEDテレビの「EZ1000」の65型1モデル。

 両社ともにOLEDパネルのサプライヤーは明言を避けているが、LGディスプレイ製パネルの供給を受けていると思われる。輝度は非公式ながら800nit(輝度の単位)を越えており、パネル性能向上も向上もめざましい。

 会場ではすでにどちらも実機の画質を視聴できたが、日本メーカーの高画質エンジンが入っていることもあり、従来のOLEDと比べても画質向上は顕著。

 OLEDはパネルの持つ圧倒的な漆黒の表現力の一方で、低階調のつぶれや高輝度部のノイズが指摘される事が多かったが、ソニー、パナソニックとも解決している。

ソニーの「X1 Extreme」による高画質化

ソニーの「X1 Extreme」による高画質化

 ソニーのBRAVIA OLED A1Eシリーズは、2016年発売のフラッグシップ4K液晶テレビ「Z9D」のパネルに搭載した画像処理エンジン「X1 Extreme」によるHDRの魅力を引き出す画質チューンがなされれている。

パナソニックはマスモニ画質を目指す

パナソニックはマスモニ画質を目指す

 一方、パナソニックのEZ1000は新開発の「STUDIO COLOUR HCX2 PROCESSOR」により徹底的にマスターモニターに近い画質に追い込み、ポストプロダクション用に3Dルックアップテーブルを2基搭載するというセミプロ仕様という作りがマニアック。

 いずれも日本発売の情報はなかったが、グローバルモデルだけに日本での発売も期待大だ。

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