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ズバッと解決! Windows 10探偵団 第210回

HDDを譲渡したり廃棄するときは個人情報が漏れないように

HDDやSSDのデータを復活できないように完全に消去する方法

2017年01月02日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 イラスト●てりィS Factory 編集●E島/ASCII

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 Windows 10の最新情報を常にウォッチしている探偵・ヤナギヤが、Windows 10にまつわるギモンに答える本連載。

 基本技から裏技・神技、最新ビルドのInsider Previewの情報まで、ドド~ンと紹介します。

人に見られたくないファイルを削除したり、PCを初期状態に戻す

調査依頼
HDDやSSDのデータを復活できないように完全に消去する方法

 Windows 10でファイルを削除すると、まずはごみ箱に入る。この状態なら、ごみ箱を開いて簡単に元に戻すことができる。そこでごみ箱を右クリックし、「ごみ箱を空にする」をクリックすると、「完全に削除しますか?」と聞かれ、「はい」を選ぶと消去される。しかし、この処理を行っても、実はHDDやSSDには元のデータは記録されている。ここでの削除はあくまでも、目次から削除しただけだからだ。「ファイル 復元」などのキーワードで検索すれば、復元ソフトが多数見つかる。意外と簡単に削除したファイルを復元することができるのだ。

 それまで使っていたPCやHDD・SSDを譲渡したり廃棄する際、個人情報が漏れないようにプライベートなファイルを削除したり、Windowsを再インストールすることだろう。しかし、そのままでは、削除したつもりのファイルをサルベージされてしまう可能性がある。譲渡先から、保存していた写真ややりとりしたメールのデータなどが漏洩してしまうかもしれないのだ。

コマンドプロンプトを開き、「cipher」コマンドを入力する。Dドライブの痕跡を消去するなら「cipher /w:d:」と入力すればいい

空き領域すべてにダミーのデータを上書きするので処理には時間がかかる。画面はコマンド入力後1時間後

 情報の漏洩が心配なら、完全にデータを消去しておこう。データ消去専用ソフトも販売されているが、実はWindows 10のコマンドでも消去できる。まずは、不要なファイルを削除するか、Windows 10を初期化する。その後コマンドプロンプトを開き、「cipher /w:○:」と入力するだけ。「○:」には削除済みファイルを完全に消去したいドライブ名を入力する。これで、指定したドライブの空き領域にダミーデータが上書きされ、削除したものの痕跡が残っていたデータが完全に消すことができる。


これでズバッと解決!

 「cipher」コマンドを利用すれば、ごみ箱から削除したデータを痕跡残らず消去できる


訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2017年1月10日)


 Windows 10探偵団は毎週、月・水の午前9:00、日曜日の12:00に更新します。お楽しみに!


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