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プライバシーに配慮して駅利用者をアイコンに重ねる新たな監視カメラ技術

東急電鉄、駅の混雑情報を伝える「構内カメラ画像配信サービス」開始

2016年09月15日 17時35分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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配信イメージ。プライバシー保護のために人物は人型のアイコンに置換される

 東京急行電鉄(東急電鉄)は9月15日、駅構内の様子を配信するサービス「駅視-vision(エキシビジョン)」を東急線60駅で10月上旬から開始すると発表した。

 駅視-visionは駅構内カメラが撮影した画像を、スマホ向けの「東急線アプリ」およびイッツ・コミュニケーションズとケーブルテレビ品川が提供するテレビ自動お知らせサービス「テレビ・プッシュ」に配信するもの。大幅な遅延をともなう運行支障が生じた際に駅の混雑情報を利用者が視覚的に確認することができる。

プライバシー保護のためにクローズドなシステムを構築 

 日立製作所が開発した画像データ加工技術を用いており、プライバシーを保護するためにカメラに写っている駅利用者ひとりひとりを人型のアイコンに置換して表示される。

 今年3月より東急線溝の口ほか計6駅を対象とした実証実験を実施し、運用に問題がなく利用者の評判も良好であったことから全駅への導入を進める。二子玉川や武蔵小杉をはじめとする東急線60駅で正式に開始し、順次対象駅を広げて2018年度初頭までに東急線全駅(こどもの国線、世田谷線を除く)に拡大する。

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