PCケース内のエアフローは、フロントに吸気ファン、リアに排気ファンが基本だ。筆者、および編集部員は、はじめての自作の際に「そういうものだ」と認識しており、具体的になぜなかのかは、あまり考えたことがなかった。
ちゃんと吸気するファンがあって、排気ファンが動いていれば、ケース内の空気はスムーズに抜けていき、ちゃんと熱が奪われていく。とはいえ、エントツ排気もあれば、CPUクーラーにはサイドフローとトップフローがある。
そこで今回の特集では、おさらいも兼ねてエアフローを可視化してみよう。基本を見直すことで冷却へのアプローチが変化するかもしれないし、発見があるかもしれないからだ。逆に可視化しても主立った発見がなくても、それはそれでこれまでの方法が正解だったわけなので、いずれにせよ知見になる。
スモークで可視化
まず、お手軽な可視化方法を考えた際に、スモークマシンが真っ先に浮かんだ。しかし、ライブなどで使用されるスモークマシンを編集部で使用すると、報知器が反応しそうなので、編集・北村が電子タバコの発展系のガジェットを開発。当人いわく、簡易煙幕装置(人力)とのことだ。
また蒸気であるため、空気よりも重い問題はあるのだが、テストの結果、エアフローを確認できたため、今回は、簡易煙幕装置(人力)を採用した。
さて、ケースはCoolerMaster「Silencio 352」を採用した。可視化の関係上、側面にはアクリルパネルを置いて側面カバーを取り付けた状態を再現し、あとはそのままにして、フロントファンやリアファンを停止させるなどして、エアフローの変化を見ていく。またビデオカードの有り無しでの変化もチェックすることにした。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i5-6500」(3.2GHz) |
CPUクーラー | CoolerMaster「Hyper 212 EVO」 |
マザーボード | ASUS「H170M PLUS」(Intel H170 Express) |
メモリー | Panram「W4U2133PS-8G」 (DDR4-2133 8GB×2) |
ビデオカード | GeForce GTX 960 リファレンスカード |
システムSSD | Kingston「HyperX Savage SSD」(480GB) |
電源ユニット | 玄人志向「KRPW-L5-500W/80+」(500W) |
PCケース | CoolerMaster「Silencio 352」 |
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