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最新パーツ性能チェック 第197回

安価なSanDisk「SSD PLUS」の使いどころは!?

コスト重視のPC自作に狙い目のSanDisk「SSD PLUS」

2016年08月11日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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SanDisk「SSD PLUS」

コストを重視したPC自作や旧型PCの
パワーアップに狙い目のエントリーSSD

 フラッシュメモリー関連製品の巨人メーカーで、高性能かつ信頼性が高いCF/SDカードは、プロのカメラマンにも愛用者が多いSanDisk。

 リテール向けのSSD市場に参入したのは、2014年8月とわりと最近だが、すっかりSSDのド鉄板メーカーのひとつになっている。

 ラインナップは、性能と信頼性を重視したMLC NAND採用のハイエンド向けの「Extreme PRO SSD」、コスパがいいメインストリーム向けの「Ultra II SSD」、コストを重視した「SSD PLUS」などがあり、用途や予算に合わせて選べるようになっている。

 SanDisk製SSDはレビューや試用レポートが多いが、2016年5月にマイナーチェンジされ、採用NANDフラッシュメモリーがMLCからTLCに変更されたエントリーモデルの「SSD PLUS」は、ややレビューが少なめ。

 信頼性に定評のあるSanDisk製かつ480GBで1万3000円台という激安系SSDに近い価格帯だけに、そのパフォーマンスが気になる人も多いだろう。というわけで、新旧比較も含めて、「SSD PLUS」のパフォーマンスを試してみることにした。

SanDisk「SSD PLUS」シリーズ。容量は120GB/240GB/480GBをラインナップ。マイナーチェンジしたモデルは型番末尾が“J26、またはJ26C”になる

TLC NANDとSilicon Motion製
コントローラーを採用した「SSD PLUS」

 採用NANDのTLC標準化が進んでいるSSD。「SSD PLUS(J26/J26C)」も、MLCからTLC NANDにマイナーチェンジ。175万時間のMTBFや3年間のメーカー限定保証など、耐久性や保証面はそのままに、120GBモデルで180GB/sec、240GBモデルで350MB/secだったシーケンシャルライトが、120GB/240GB/480GBともに400MB/sec台となっている。

 そのほかのスペックは、2.5インチフォームファクター、SATA3(6Gbps)、7mm厚(9.5mm厚変換アダプター付属)で、容量は120GB/240GB/480GBの3モデルが用意されている。

SanDisk SSD PLUSスペック表
型番 SDSSDA-120G-J26C SDSSDA-240G-J26C SDSSDA-480G-J26C
容量 120GB 240GB 480GB
NANDフラッシュタイプ TLC NAND
コントローラー 非公開
シーケンシャルリード 530MB/s 530MB/s 535MB/s
シーケンシャルライト 400MB/s 440MB/s 445MB/s
4Kランダムリード 非公開
4Kランダムライト 非公開
MTBF 175万時間
保証期間 3年間
実売価格 5000円前後 7000円前後 1万3500円前後

 「SSD PLUS(J26/J26C)」のコントローラーは、製品ページに記載されていないが、Silicon Motion製の「SM2256S」になっていた。なお、「SM2256S」のデーターシートが見当たらなかったが、旧型に採用されていた「SM2246XT」と同じく、DRAMバッファを省いたコントローラーだ。

 今回試したのは、サブPCやちょっと古めのノートPCの換装に使える手ごろな価格で、シーケンシャルライトが大きくアップしている新型の120GBと、動画や写真のデータをたっぷり保存できる480GBモデルをテストしている。

一部のショップには旧型「SSD PLUS(J25/J25C)」の120GBモデルの在庫が残っており、新型よりも数百円だが安価になっていることも

プラスチックボディの採用など、新型(上)と旧型(下)「SSD PLUS」の見た目は、まったく同じになっている

裏面記載の製品型番も新旧で同じだが、新型は消費電流(+5VDC)の値が、旧型の1.5Aから0.7Aにダウンしている

基板自体は、とくに固定されていないが、蓋は多数のフックでガッチリ固定され、基板も蓋で押さえる仕組みになっている

中央部にも固定フックがあり、基板をしっかりホールド

120GBモデル「SDSSDA-120G-J26」の基板。コンパクトな基板に、コントローラーと表裏あわせて4枚のNANDフラッシュメモリーを搭載していた

480GBモデル「SSDSSDA-480G-J26」の基板。NANDフラッシュメモリーの容量が違うだけで、120GBモデルと基板レイアウトは同じ

コントローラーはSilicon Motion製「SM2256S」を採用

120GB、480GBモデルともに、NANDフラッシュメモリーには、SanDiskの刻印が入っていた(写真は480GBモデルのチップ)

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