全録レコーダーはチューナ数、HDD容量、録画モード
を基準に選べ!
ここからは、主力モデルを使いながら、全録レコーダーの機能や選び方のポイントを紹介していく。使用する全録レコーダーは、東芝「DBR-M590」(実売価格 16万円前後)、パナソニックの「DMR-BRX7020」(実売価格 17万円前後)の2機種だ。
全録できる放送の数(チューナー数)を確認する
全録に分類されるレコーダーにも、チューナー数はモデルによって差異がある。最小だと3つの放送を全録でき、最大では10の放送を全録できるモデルもある。これを簡単に見分ける方法がチューナー数だ。
ただしチューナー数=全録できる放送の数ではないので要注意。一般的なレコーダーとしての使い勝手も確保するため、全録用チューナーと通常録画用チューナーが独立して内蔵されているのだ。だから、特定のモデルが同時にいくつの放送局を全録できるかをしっかりと把握しておくことが重要だ。
では、全録できるチューナーはいくつあれば十分なのか? これは録りたい番組のジャンルなどによって異なる。8月の国際スポーツイベントはNHKおよび民放各社が中継するので、少なくともNHKと受信可能な民放を網羅しておきたい。
首都圏の場合は、東京ローカルを含めても最低6つあれば十分と言えるだろう。地上波についてはすべてカバーすることになるので、それなりにコストもかかってしまうが、ほとんどの放送がすべて全録できていると極めてテレビ視聴が便利になる。この機会に全録レコーダーを検討するならば6ch全録以上を目指してほしい。
HDD容量は多ければ多いほどいいが、USB HDDで拡張も可能
続いてHDD容量。全録レコーダーに限らないが容量は多ければ多いほどいい。しかし、HDDが大容量なモデルは価格も高くなるので悩ましいところ。DBR-M590はHDD容量が6TBで、DMR-BRX7020はHDD容量が7TB。どちらも十分に大容量だ。
全録レコーダーは、全録した番組を古い物から順番に自動で消去する(だから不要な番組の削除という手間も基本的に発生しない)。この仕様のため、HDD容量が多いと全録した番組を貯めておける期間が長くなることになる。
全録レコーダーを快適に使うには最低でも1週間+1日以上欲しいので、基本的にHDD容量は大きいほど有利だ。
しかし、実際はそこまで大容量HDDにこだわる必要もない。第1の理由として、USB HDDを増設して容量の増設が可能なため。どちらのモデルも全録用と通常録画用の両方それぞれにHDDを増設できるので、その分番組の蓄積期間を増やせる。HDD増設を考えるならば、内蔵HDDの容量はあまり気にしなくてもいい。
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