HoloLensとViveでコラボも? Windows Holographicをサードパーティにも開放、MS基調講演
2016年06月02日 20時30分更新
マイクロソフトは6月1日、「COMPUTEX TAIPEI 2016」会期2日目に毎年恒例となる基調講演を開催しました。
例年では最新のWindowsをデモで披露したり、台湾を始めとするOEMメーカーのPCを紹介したりするイベントだったのが、今年は様相が一変。HoloLens担当のアレックス・キップマン氏が登壇し、HoloLensを中心とした「Windows Holographic」をサードパーティーにも開放するという発表が話題の中心になりました。
Windows 10 Anniversary Updateを披露
まずはWindows担当でおなじみのテリー・マイヤーソン氏が登壇。Windows 10の次期アップデートAnniversary Updateの進捗に触れ、「今夏、3億人以上のWindows 10ユーザーに向けて無償提供する」と語りました。
機能については、「Windows Ink」によるペン入力や、「Windows Hello」による生体認証を強化。会場でもWindows Ink Workspaceをデモで披露しました。
続けてOEM担当のニック・パーカー氏が登壇。最新のWindows 10デバイスを紹介しました。
ARとVRの中間にある「MR」デバイスを強化
基調講演の後半では、ヘッドマウント型デバイスHoloLensを開発したことで知られるテクニカル・フェローのアレックス・キップマン氏が登壇しました。
最近、AR(Augmented Reality、拡張現実)やVR(Virtual Reality、仮想現実)のデバイスが急速に増えており、マイクロソフトは2020年までに8000万台のVRデバイスが普及すると予測しています。
マイクロソフトでは、ARとVRの中間にあるものを含めたMR(Mixed Reality、複合現実)という言葉を用いており、そのMRのためのプラットフォームとして「Windows Holographic」を提供しています。
これまで、Windows Holographicをプラットフォームとしたデバイスは、マイクロソフトのHoloLensだけでした。日本では日本航空を始め、すでに多くのパートナーがHoloLensの評価を開始しています。
さらにその可能性を広げるべく、マイクロソフトはWindows Holographicをサードパーティに開放。サードパーティのAR、VRデバイスが、Windows Holographicに対応することで、共通のユーザーインターフェイスやAPI、クラウドサービスを利用できるようになる、とのビジョンを発表しました。
テリー・マイヤーソン氏は、具体的にいつ、どういう形でWindows Holographic対応デバイスが登場してくるのかは明言しなかったものの、「数年ではなく、数ヶ月という単位だと考えてほしい」とコメント。1年以内くらいを目処に何らかの成果が出てくるのではないかと期待できる発表になりました。
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