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Surface Pro 4はもう不要!? 日本HP「HP Elite x2 1012 G1」の実力を徹底レビュー

2016年05月12日 11時00分更新

文● 高橋量、編集●ハイサイ比嘉

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 仕事や日常の作業でバリバリ使えるプレミアムなWindowsタブレットが注目を集めている。

 2013年末から2014年にかけては非常に安価な小型タブレットが市場を席巻したが、その流れは変わってきた。生産性とパフォーマンスに優れ、価格のバランスが考慮されたモデルが売れているのだ。格安タブレットではノートPCの代替品にならないという認識が広まったことと、ハードウェアの飛躍的な進化によってタブレットでもクラムシェル型ノートと同等レベルの性能を実現できたことが、プレミアムタブレット躍進の要因として考えられる。

 今回取り上げる日本HPのWindows 10タブレット「HP Elite x2 1012 G1」(Intel Core M7-6Y75搭載版)も、そんな実用タブレットの最右翼に属する製品だ。大きな特徴は、質感と使い勝手に優れるボディ、またキーボード(別売)を採用している点。ペン入力にも対応している上にパフォーマンス面も十分で、モバイル用途はもちろん普段使いにも活用できる。作業の生産性とコストパフォーマンスを重視する方にオススメしたい製品だ。

日本HPの12型タブレット「HP Elite x2 1012 G1」(キーボードは別売)
こちらは、別売の「HP Elite x2 1012 G1 トラベルキーボード」を装着した状態。本体と同時購入で「HP Elite x2 1012 G1 トラベルキーボード」の価格が20%オフとなるキャンペーンが実施されている。期間は6月30日まで

本体の厚さは約8.05mmで重量は約820g、MIL規格クリアの頑丈ボディ

 「HP Elite x2 1012 G1」を初めて手にしたとき、筆者はあまりの薄さに思わず「なんじゃこりゃ?」と声をあげてしまった。タブレット本体の高さは、わずか約8.05mm。同クラス製品の中ではかなり薄く、まるで薄い板を持っているような感覚に襲われる。この中にCPUやメモリーなどのPCパーツが組み込まれているとは思えないほどだ。

「HP Elite x2 1012 G1」天面側。厚さは約8.05mm。重量は約820g(実測値では約825gだった)

 フットプリント(接地面積)は約幅300×奥行き213.5mmで、ほぼA4サイズ(約幅297×奥行き210mm)といっていい。重量は約820g(実測値では約825gだった)で、12型タブレットとしては特別軽いわけではないのだが、十分快適に持ち歩けるのは間違いない。ただしコンパクトで非常に薄いぶん、見た目以上の重量感がある。

 約8.05mmもの薄さでは、手にしたときの歪みが気になるところだが、タブレット本体の角をつかんで持ち上げてもたわむことはなく、力を入れて両端をねじってみても歪みは生じなかった。背面の素材には剛性の高い削り出しのアルミ素材が使われており、高い堅牢性が確保されている。ビジネスで毎日持ち歩くとなると、カバンに入れた状態で満員電車の中で圧迫されることが多くなり、そのせいで調子が悪くなるノートPCが多いはずだが、「HP Elite x2 1012 G1」ならその心配は少ないというわけだ。

 しかも「HP Elite x2 1012 G1」は、米軍の資材調達基準「MIL規格」(MIL-STD 810G)をクリアーしているほか、5万項目11万5000時間の過酷試験「HPトータルテスト」も別途実施しており、頑丈さについては心配する必要はないだろう。「HPトータルテスト」の内容は、キックスタンド開閉(1万回、5年間利用相当)、91cm落下(キックスタンド開時・閉時)、キーボード開閉(2万5000回、5年間利用相当)、キーボード脱着(1万回、5年間利用相当)、キーボード打鍵(1000万回、7年間利用相当)などだ。

HP Eliteシリーズや一部のProシリーズでは、米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアするための品質テストが行われており、その内容が公開されている

 削りだしのアルミ素材は耐久性が高いだけでなく、見た目や手触りにも優れている。マグネシウムやカーボンなどほかにも剛性が高く軽量な素材はあるが、高級感という点ではアルミニウムのほうが勝っている、というのが筆者の個人的な考えだ。また部材コストを比較的安く抑えられるというメリットも、消費者にとってはありがたい。

キックスタンドは、0度から150度まで無断階で調整できる

 「HP Elite x2 1012 G1」の背面に用意されているキックスタンドを使えば、タブレット本体を自立させることが可能だ。角度は0度から150度まで、無断階で調整できる。キックスタンドはフレームのような形状なので見た目はきゃしゃだが、心配ご無用。この部分にはアルミよりも強度の高いステンレスが使われているため、“作り”は頑丈だ。ただし長辺部分に力を入れるとやや歪むので、キックスタンドを手にして持ち上げるような雑な扱いは避けたほうが無難かもしれない。

背面に用意されているキックスタンドを使えば、タブレット本体を自立させることが可能。角度は0度から150度まで、無断階で調整できる
キックスタンドの付け根部分

 全体的に「HP Elite x2 1012 G1」の本体デザインは非常にスッキリとまとまっている。背面上部の黒い帯のような部分は、光沢のある樹脂のような素材が使われているのだが、おそらくこの部分にWi-Fiのアンテナが配置されているためだろう。金属よりも樹脂のほうが電波を通しやすいので、受信感度を上げるために異なる素材が使われていると考えられる。このことからも「HP Elite x2 1012 G1」が単に見た目だけでなく、ユーザーの使い勝手を意識して本体を設計していることをおわかりいただけるはずだ。

12型1920×1280ドットの液晶ディスプレーを採用

 液晶ディスプレーのサイズは12型で、解像度1920×1280ドットのWUXGA+表示に対応している。アスペクト比は3:2で、サイズ的にも比率的にもA4用紙に近い(A4用紙の比率は√2:1)。

液晶ディスプレーのサイズは12型で、解像度1920×1280ドットのWUXGA+表示に対応している。アスペクト比は3:2で、サイズ的にも比率的にもA4用紙に近い

 液晶パネルの駆動方式は視野角の広いIPSで、340nit(340cd/m2)の高輝度パネルが使われている。一般的な外付け液晶ディスプレーの輝度が250cd程度なので、かなり明るい。実際、液晶ディスプレーの明るさを100%に調整すると、屋内ではまぶしすぎるほどだった。一方、日中の屋外で利用するには、このくらいの輝度があったほうがハッキリと見える。周囲の明るさに応じて、調整するといいだろう。

 パネルの表面は光沢のあるグレア加工で、耐傷性の高いCorning Gorilla Glass 4が使われている。映像はコントラストが高くメリハリが効いているものの、個人的にはやや色温度が低く調整されているように感じた。また光の映り込みはそれなりにあるものの、設置場所や角度を自由に調整できるので、映り込まないようにするのは難しくない。

 「HP Elite x2 1012 G1」の液晶ディスプレーは解像度的にも色合い的にも満足できる出来栄えだ。ベゼルの太さを計測してみたところ、画面上部が約19mmで、左右が約21mmだった。そのため前面からの見た目はスッキリ感にやや欠けるのだが、デザイン的には気になるレベルではないだろう。

LTE対応モデルの場合、MVNOの格安SIMが利用できる

 「HP Elite x2 1012 G1」にはLTE対応モデルが用意されており、NTTドコモまたはauのmicroSIMカードを利用可能だ。SIMフリーではないものの、各キャリアのネットワークに対応するMVNOの格安SIMは利用できる。LTEの対応バンドはバンド1/11/18/19/21だ。

LTE対応モデルの場合、NTTドコモまたはauのmicroSIMカードを利用可能だ。SIMフリーではないものの、各キャリアのネットワークに対応するMVNOの格安SIMは利用できる
LTEの対応バンドはバンド1/11/18/19/21

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