「アクアが持つ“冷やす”“洗う”という力を発揮したい」
品揃えするラインアップも、日本市場に最適化した視点が見逃せない。
冷凍室を2段とすることで、週末に1週間分の食材を仕込んで冷凍できる冷蔵庫や、小型冷蔵庫の本体幅を47cmから52.5cmに広げることで、本格的なオーブンレンジを上に置けるように工夫した冷蔵庫、高さを140cmに抑えることで、年配者や女性、あるいは車いすに座ったままでも、冷蔵室の扉を開けて食品などを取り出せる冷蔵庫を製品化してみせた。
また、外から見えるボタンは2つだけとして操作性を追求した洗濯機、ポケットに、うっかりティッシュを入れたまま、洗ってしまった場合にも、洗濯物にクズがつかない工夫を施した洗濯機、衣類の痛みをできるだけ抑えるために、柔らかな脱水、柔らかな水流で洗うといった洗濯機、自宅では洗いにくいスーツやコートのニオイを、オゾン技術を使って、空気で洗う洗濯機などだ。
アクアの山口代表は、「洗濯機にはボタンがたくさんあり、多機能が中心となっているが、洗濯機のすべてのボタンを押したことがある人は少ないのではないか。冷蔵庫や洗濯機は、大容量、多機能の製品が中心に技術進化が進んでいるが、これを見直す必要がある。日本の人口は、2035年には3人に1人が65歳以上になり、単身世帯の比率は、2020年には33%に達する。大きな人口変化が見られるなかで、生活スタイルも変化している。そうした変化に対応するところに、アクアが持つ『冷やす』『洗う』という力を発揮したい。そこにアクアの視点がある」と説明した。
これから、日本市場に根差した製品がどんな形で登場するのかが楽しみだ。
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