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アプリの「改悪」はこう見抜く!アンインストール数の求め方

2016年02月23日 11時00分更新

文●池村 修/エキサイト

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「インストールされない」「使われない」「儲からない」ーー100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリを失敗で終わらせないためのノウハウを学ぶ書籍事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87 企画からプロモーション、分析、マネタイズまで。本書の中から、現場ですぐに使える「鉄則」を厳選して紹介します。

Google Play デベロッパーコンソールを利用すると、アプリのアンインストール数を把握できます。アンインストールが多い場合は、原因を考え、対策を取る必要があります。

アンインストール数の変化から原因を考える

ダウンロードしてインストールされたアプリでも定常的に使われるのはごく一部です。ニールセンの調査では、ひと月に平均で27個のアプリを利用する人でも、月に10回以上利用するアプリはそのうち9個程度という結果が出ています。つまり、アプリがホーム画面に残っていても実際にはほとんど利用されていないケースや、すぐにアンインストールされてしまうケースが少なくないのです。

アプリが使われなくなる原因は、クラッシュの多発やアップデートによるUIの改悪など、さまざまです。ユーザーのレビューをチェックしたり、クラッシュを引き起こすクリティカルな不具合を検出したりして、なるべく早く原因を突き止める必要があります。

また、「使われない」以上に深刻なのが、アンインストールです。ダウンロード(インストール)数だけでなく、アンインストール数を把握することも重要です。Androidアプリの場合は、Google Playデベロッパーコンソールを利用して、アンインストール数を簡単に把握できます。

アンインストール数=総インストール数ー現在のインストール数

アンインストール数が増えた時期を知ることができれば、それがアップデートによる影響なのか、他の類似アプリがリリースされたことによる影響か、もしくは重大なバグが発生しているのかなど原因を切り分けて、対策を検討できます。

新機能を追加した後でアンインストール数が増えているのであれば、既存ユーザーにとっては改悪の可能性があります。アップデート直後にはアンインストール数を確認し、必要であれば前のバージョンに戻すなどの対応を検討します。

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