取り込み→現像→レタッチ作業、すべてが速い

写真現像と編集を超快適にする! mouse 「MDV-GZ7711B」

文●加藤勝明 編集●鈴木誠史/ASCII

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取り込み作業のキビキビ感が違う!

 MDV-GZ7711Bを使うことで、写真編集はどの程度速くなるのか。実作業を通じたベンチマークでチェックしてみよう。

▼実際の現像処理でチェックする
 今回は写真の取り込み→現像→レタッチという一連の流れに沿って、本機の性能はどの程度優れているかをチェックする。比較対象用として、同社のエントリーモデル「LM-iH321E」をベースにしたPC(CPUはCore i3-4170)を準備した。Core i3でもLightroom CCやPhotoshop CCは普通に動くし、GPUが内蔵GPUでも特に不便はない。だが、写真編集ユーザー向けにハイスペックを搭載したPCと比べるとどうか? 編集作業がどう変化するかが今回の見どころだ。

 まずはSDメモリーカードに保存した200枚のRAW画像を「Lightroom CC 2015」に取り込み、標準サイズのプレビューをつけるという作業で検証する。SanDisk製のUHS-I対応カード「SanDisk Extreme Pro」の8GB版を使用し、RAW画像の解像度は6000×4000ドット、200枚で約3GBの容量となった。

200枚のRAW画像をLightroom CCに取り込む。その際右上の「ファイル管理」から標準サイズのプレビュー生成も選択している

Lightroom CCではすべて読み込んだ後にプレビュー作業が始まる。約3GBのRAW画像のプレビューが完了するまで、MDV-GZ7711Bは4分5秒、比較機では6分15秒を要した

比較機のカードリーダーはCFカード対応だった点は評価できたが、内部的にUSB2.0なので転送速度が遅い

 読み込み作業でカードリーダーの転送性能が効き、さらにプレビュー生成処理ではCPUの性能が効いて大きな差がついた。特に読み込み待ちの時間差は圧倒的で、USB 3.0と2.0の速度差がかなり大きかった。

 「CrystalDiskMark」でカードリーダーの性能をチェックしてみると、USB 3.0対応カードスロットとUSB 2.0のカードスロットとで倍近く転送速度の差があることがわかった。

MDV-GZ7711Bに増設したUSB 3.0対応カードスロットの性能(左)と、比較機のカードスロットの性能(右)。どちらもSanDisk Extreme Pro 8GB版を使用している

1枚単位の現像でも速度差がわかる

 先ほど読み込んだRAW画像を「Lightroom CC 2015」でJPEG形式に書き出してみよう。今回は200枚すべてにレンズ補正や色収差の補正、ゆがみを補正するUpright処理などを追加し、さらに書き出し時には光沢紙用のシャープネスも追加している。

 結果はグラフの通り、Core i7-6700Kを備えたMDV-GZ7711Bが速さを見せつけた。「一気に200枚も現像しないだろう……」と思う人もいるかもしれないが、200枚で頭割りするとMDV-GZ7711Bは約3.39秒で1枚処理できるのに対し、旧世代Core i3搭載機だと5.42秒もかかる。ちょっとした待ち時間にイライラした経験があるなら、この差が地味に大きいことがわかるはず。

JPEGは最高画質に、さらに光沢紙用のシャープネス処理も追加している

現像したRAW画像をJPEG形式に書き出す速度。MDV-GZ7711Bなら、RAW画像200枚(約3GB)を11.18秒で書き出せる(比較機は18秒かかる)

書き出し処理中の負荷をタスクマネージャでチェックしてみると、4GHz~800MHz付近までCPUのクロックが忙しく上下する。常時負荷が高いわけではないが、高性能CPUは意味ある装備だ

マウスコンピューター/G-Tune