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アプリとDBを変更せずに性能40倍以上に

STS、データベースロードバランサー「ScaleArc」国内提供へ

2016年01月18日 13時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 システムサポート(STS)は1月18日、米ScaleArcが提供するデータベース(DB)ロードバランシングソフト「ScaleArc」の取り扱いを開始した。今後日本国内で「ScaleArc」の販売・導入支援を図り、1年間で20件の導入を目指す。

 ScaleArcは、アプリケーションとDB間で機能するロードバランシングソフト。ScaleArcの導入によりアプリケーションを止めることなくフェイルオーバー(高可用性)を実現し、アプリケーション側の変更を行わずにゼロダウンタイムでのシステムメンテナンスやパフォーマンス向上、データベース接続管理を可能にする。

ScaleArcの特長

 具体的には、レプリケーション機能を備えるDBを補完する「Read/Write Split機能」を搭載。通常、レプリケーション機能を活用するには、クライアントから実行されるSQL処理のReadとWriteへの振り分けが問題となるが、ScaleArcを使用することで既存のアプリケーションに影響を及ぼさずに振り分けが可能となる。

 また、プライマリDBで異常を検知するとそれを切り離し、スタンバイDBをプライマリDBへ自動的に昇格させる「Auto Fail Over機能」を搭載。このときクエリーはFail Overが完了するまでScaleArc上でキューイングされ、新プライマリDBが稼働後に新たにキューからクエリーが実行されるため、異常時にもDBのダウンタイムが発生しないという。

 さらに、大量に処理されるクエリーについて、その結果をScaleArcへキャッシュし、DBへはアクセスせずにScaleArcから直接結果を返す。これによりDBで実行されるトランザクションを減らすことができ、DBの負荷の軽減、トランザクションの高速化が期待できる。

 STSがScaleArcを技術検証した結果では、特にレプリケーション機能を持つDB(Amazon Aurora、SQL Server、Oracleなど)の特長を最大限に生かせる点がメリットと考えられる。具体的には、「Read/Write Split機能」によりDBの分散処理が自動的に行われるため、アプリケーションコードを変更することなくDBのレプリケーション機能が最大限生かせるという。

 米国ではMicrosoftやDellなど多くの企業で利用されており、アプリケーションとDBを変更することなくパフォーマンスを40倍以上に高め、かつ高可用性を実現したベンチマークテスト結果などが公表されているとのこと。

 STSは、米国子会社のSTS Innovationを通じ、ScaleArc社と日本国内における販売代理店契約を締結。今後日本国内での販売・導入支援を図り、1年間で20件の導入を目指す。

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