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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第436回

猫撮りに最適!? パナのデジカメの新機能「フォーカスセレクト」を試す

2015年12月11日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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エサをねだりに来たのか、草むらから出てきた猫が両手をちょこんと乗っけてこちらを見たのでその隙に撮ってみた。目元に表情があっていい(2015年12月 パナソニック LUMIX DMC-FZ300)

エサをねだりに来たのか、草むらから出てきた猫が両手をちょこんと乗っけてこちらを見たのでその隙に撮ってみた。目元に表情があっていい(2015年12月 パナソニック LUMIX DMC-FZ300)

 先日(2015年11月25日)、パナソニックが自社デジカメのファームウェアアップデートを行なったのである。対象は最新の3モデル(DMC-G7、GX8、FZ300)だけなのだが、これがなかなか面白そうなので、たまたま手元にあったFZ300のファームウェアをアップデートして猫撮りテストに出かけたのである。

パナソニックの「DMC-FZ300」。全域F2.8で600mm相当まで伸びる高倍率モデル

パナソニックの「DMC-FZ300」。全域F2.8で600mm相当まで伸びる高倍率モデル

 草むらにいる猫とか、フェンスの向こうにいる猫とか撮るとき、どうしても手前のフェンスや草にピントが合っちゃって「うがーーっ」となることありません? それが嫌だから私はタッチAFのできるカメラが好きなのだけど、それでも猫にピントをちゃんと合わせてるヒマがない時があるわけである。

 で、パナソニックの話に戻るのだが、ファームウェアアップデートで追加される新機能が「フォーカスセレクト」モードなのだ。撮ったフォーカスを選べるのである。

 ね、猫撮りに使えそうじゃない?

 デジカメのレビューじゃないから詳しくは書かないけど、パナソニックが以前から推してた「4Kフォト」の応用編。フォーカスを微妙に変えながら4K動画を撮り、その中から目的の位置にピントが合ってたカットを選んで1枚の写真として取り出せるのだ。

 4K動画は1枚当たり約800万画素のサイズなので画素数はちょっと落ちるけど、その分別のメリットが出てくるのである。

 たとえばこれ。

手前の柵にピントが。後ろの猫より手前の柵の方が目立ってるのでどうしてもそっちにピントが合っちゃうのだ。かといって、猫を撮るときにあれこれこうでもないこうでもないなんてやってると猫がどっか行っちゃう(2015年12月 パナソニック LUMIX DMC-FZ300)

手前の柵にピントが。後ろの猫より手前の柵の方が目立ってるのでどうしてもそっちにピントが合っちゃうのだ。かといって、猫を撮るときにあれこれこうでもないこうでもないなんてやってると猫がどっか行っちゃう(2015年12月 パナソニック LUMIX DMC-FZ300)

 フェンスの向こうに猫がいて、こっちを気にしてるけど近くに来てくれないとき。  普通に撮るとこうなっちゃう。

 だがしかし、これはフォーカスセレクトモードで撮ってるので、あとから猫の顔にピントが合っている瞬間を選べるのだ。

フォーカスセレクトモードで撮っておけばあとからピントが合ってるカットはないかな……あった! という感じで選べるのである。こちらがピントが猫に合っていた方。これは便利(2015年12月 パナソニック LUMIX DMC-FZ300)

フォーカスセレクトモードで撮っておけばあとからピントが合ってるカットはないかな……あった! という感じで選べるのである。こちらがピントが猫に合っていた方。これは便利(2015年12月 パナソニック LUMIX DMC-FZ300)

(次ページに続く、「草むらの猫やベンチの下の猫もちゃんと撮れる!

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