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スマートファクトリー実現への取り組みを公開 - パナソニック

2015年10月30日 22時00分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉

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各種サーボモーター製品群

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、スマートファクトリーソリューション事業への取り組みについて説明した。

 2015年4月に、パナソニックファクトリーソリューションズおよびパナソニック溶接システムと、アプライアンス社からのモーター事業の移管により、スマートファクトリーソリューション事業部を新たに発足。これにより、自動化および省人化を軸にトータルソリューションを提供するスマートファクトリーソリューション(SFS)事業を本格化させている。

スマートファクトリーソリューション(SFS)事業部の概要

 同事業は、電子部品実装システム、ディスプレイ関連システム、デバイス関連システム、溶接機やロボットのほか、冷蔵庫などにも使用されるモーターをはじめとする各種モーターなどを取り扱っており、国内で約2600人、海外で約6700人の合計9300人の体制を持ち、2014年度の売上げ実績は、3050億円となる。

スマートファクトリーソリューション(SFS)事業の主要商品

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社副社長兼スマートファクトリーソリューション事業部長の青田広幸氏は、「これまでは単品の売り切りを中心としていたが、今後はシステム・ソリューションの提供へと転換。製造業で培ったノウハウを人手不足の業界へと展開できるのが特徴。モノづくりの変化や技術変化、人件費高騰などに伴い、工場全体の最適化、自動化、省人化、小型化や薄型化が求められており、新たな事業機会が到来している」と語る。

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社副社長兼スマートファクトリーソリューション事業部長の青田広幸氏

 同社では、スマートファクトリーの実現に向けて、基本となる生産プロセスのソリューション提案に加えて、フロアおよび工場全体のトータルソリューション、工場同士をつなぐソリューションという3つのソリューション提案を行なっていく姿勢を示している。

スマートファクトリー実現への3つのソリューション

 「工程改善や設備の進化だけでなく、前工程から後工程まで含めた生産プロセス全体を改善を提案していくことが求められている。さらに、工場をつなぐソリューションにより、経営改善につなげられる。また、単品でライバルと戦うのではなく、トータルシステムで提案していくことも必要。これにより、製造業へ対する提案に加えて、次のステップでは、物流、小売、食品加工領域といった他業界にも技術ノウハウが適用できると考えている」とした。

生産プロセスのソリューション
フロア・工場のソリューション工場をつなぐソリューション

 さらに、設備の売り切りだけでなく、オペレーション&メンテナンスの領域も強化。「設置、保守、サービスを提供しているのが当社の特徴。日本では21ヵ所、海外では49ヵ所のサービス拠点を持っている。今後は、製造現場の課題をリモートでモニタリングして、リモートでメンテナンスするとともに、経営層が直接現場に訪れなくても状況を理解できる環境も提案できる」としている。

 スマートファクトリーソリューション(SFS)事業の2015年度上期の業績は、前年同期比1%増となった。

 「2015年度第2四半期は、前年に携帯電話の増産対応への投資があったが、今期はその分が減少し、一時的には10%減となっているが、年間では前年実績を上回る計画。2018年度には4000億円の売上高を目指す」としている。

 なお、パナソニックでは、これまで「Panasonic FA Show」と呼んでいたプライベートイベントを今年から「Factory Solution Conference 2015」として名称を変更し、10月28日~30日までの3日間、東京・平和島のTRC東京流通センターで開催。同社の最新技術を活用した製造現場における各種ソリューションなどを展示した。

「Factory Solution Conference 2015」の様子

 「これまでの展示だけのイベントではなく、困り事の解決方法を打ち合わせる場にするという狙いがある。計画生産から、市場感応型生産へ、あるいは自律生産へと進化する提案を行なっている」という。

 参考展示として、装着精度±25μmを実現し、生産性を10%向上したモジュラーマウンター「NPM-DX」、多様な異形部品に対応する異形部品挿入機「NPM-VF」、変種変量生産向けラインにおいて完全独立実装ラインを実現する前後トレイ対応モジュラーマウンター「MPM-TT2」を展示。新製品として、最大で幅350mmの基板にも対応したプラズマクリーナー「PSX307A」や、小型液晶モジュール向け実装一貫ラインの展示なども行なった。

モジュラーマウンター「NPM-DX」異形部品挿入機「NPM-VF」
前後トレイ対応モジュラーマウンター「MPM-TT2」プラズマクリーナー「PSX307A」
小型液晶モジュール向け実装一貫ライン
0201という米粒よりも小さい部品も実装できるヘッド部を大幅に小型化したレーザーマーカー「LP-GS」
制御技術により、回転するホールに正確にパットを決めるというデモストレーションも

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