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Apple Geeks ― 第168回

iPhone 6s/iPhone 6s Plusは「メモリ」に注目

2015年10月02日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu)、編集●ハイサイ比嘉

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

あえて「メモリ」に注目

 予約システムの整備完了とAppleの方針転換(?)もあってか、今度のiPhoneでは行列が消えた。行列しているという報道が作り出す雰囲気は、購入を検討している人に焦りをもたらし、その焦りが伝播して行列を延ばす方向に作用する……という流れは、放水による水しぶきで魚群を興奮状態に陥らせ釣果を高める“カツオの一本釣り”を連想させる。

iPhone 6(左)とiPhone 6s(右)の裏面。ほとんど見分けがつかないが、その中身は……

 しかし、我々はカツオではない。iPhoneとの付き合いもかれこれ8年、メジャー番号が上がった翌年のモデルに「s」が付くことは承知しているし、「s」には前モデルのプラットフォームが継承されることも了解している。逆に、「s」が付くからといって大人しめのモデルではないことも、ましてやマイナーチェンジではないこともだ。

 実際、2015年モデル「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」の見どころは少なくない。処理性能が向上したSoC「Apple A9」。ピクセル数が1200万に増え4Kビデオ撮影も可能になったカメラ。そして、感圧タッチ機構「3D Touch」を搭載したRetina HDディスプレイ。指紋認識機構「Touch ID」の処理速度も向上した。筐体デザインに変わりはないものの、素材は高剛性の7000番台アルミに変更、新色ローズゴールドも追加されている。

64bit SoCとして第3世代となる「Apple A9」。Optimized for real-world useという言葉にクスリとさせられる
iPhone 6s/iPhone 6s Plusに新採用の感圧タッチ機構3D Touchを支える「Taptic Engine」

 ところで、iPhone 6s/iPhone 6s Plus全体にまんべんなく効いている改良箇所は「メモリ」だ。わかりやすさと一般度でいえば、UIに大きな変化をもたらす「3D Touch」が筆頭に挙げられるべきだし、4K撮影に対応したカメラ(間もなく世界トップシェアの4Kビデオカメラになるはず)も見逃せないが、メモリ容量が増えたことによるメリットはかなり大きい。

 システム情報を収集するサードパーティー製「System Status」(バージョン5.3)で調べたところ、iPhone 6sのメモリ容量は2GBとiPhone 6から倍増。CPUアーキテクチャはApple A8と同じ64bit/2コアだが、L2キャッシュサイズはiPhone 6の1024KBから3072KBへと3倍に増えていることを確認できた。

「System Status」で検出されたiPhone 6sのハードウェア情報。メモリ容量が2GBに増えていることがわかる

 実際、メモリの変化はいろいろな場面で効いている。iPhone 6s/iPhone 6s Plusの操作感はかなり軽快、従来の操作体系はもちろん「クイックアクション」など3D Touchによる操作も快適だが、それには裏付けがあるようだ。次項、iPhone 6sにおけるメモリの変化について考えてみよう。

System Status - activity monitor, network info, battery charge & memory managerApp
価格360円 作者Techet
バージョン5.3 ファイル容量6.2 MB
対応デバイスiPhone4S以降、iPad(第3世代以降)、iPad mini以降、iPod touch(第5世代以降) 対応OSiOS 8以降

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