このページの本文へ

「100%停止しないシステムはない」前提の独自のバックアップシステム

20GBから100GBにクラウドメール「CYBERMAILΣ」増量、「意地を見せたい」

2015年09月16日 17時14分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

サイバーソリューションズはクラウド型メールサービス「CYBERMAILΣ」において、従来20GBだったメール容量を最大100GBに拡充すると発表。さらにクラウド型メールアーカイブサービス「MAILBASEΣ」も提供開始する。

秋田健太郎 代表取締役社長

 サイバーソリューションズは9月16日、クラウド型メールサービス「CYBERMAILΣ」において、10月1日より従来20GBだったメール容量を最大100GBに拡充すると発表した。同サービス拡充は、利用中の既存顧客を含め、価格は据え置きの月額500円で利用できる。

 CYBERMAILΣは、企業向けメールサービス「CyberMail」をベースにアンチウイルス、アンチスパムの機能を標準搭載し、1アカウント月額500円で提供するメール・アウトソーシングサービス。

「100%停止しないシステムはない」という考えを前提に構築された独自のバックアップシステムを提供

 同日に、クラウド型メールアーカイブサービス「MAILBASEΣ」を発表。多拠点によるメールデータのリアルタイムアーカイブを提供する。2015年12月~2016年1月頃にかけてサービス開始する予定だ。

 同社は「100%停止しないシステムはない」という考えを前提に置き、独自のバックアップシステムを構築。一般的なバックアップ方法だと、タイムラグが発生するため、最新の情報はバックアップされず、復旧には時間がかかり、メールデータがロストするリスクがあるという。そこで、直近1ヵ月のメールデータをリアルタイムで遠隔地に置いた各データセンター間でアーカイブすることで、より安全なバックアップシステムを構築したという。

 秋田健太郎 代表取締役社長によると、同サービスは開始から6年以上、完全停止やデータロストがゼロだという。秋田社長は今回のサービス拡充に関して、「われわれの顧客である一般企業では20GBでも使いきるのには時間がかかるので、競合サービスと大差はないと考えているが、負けているのは正直悔しい」「競合はマイクロソフトやグーグルなど世界企業。張り合うためには多少意地を見せていかないと」と話した。

競合のGoogle Appsは30GB、Office 365は50GB。ビジネスメールとしての実用性に大差はないが、20GBでは見劣りしてしまうため、100GBへの増量を決めたという

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ