ついに今月リリースのWindows 10はどうなる?
1年前大騒ぎしたXPは未だ1割! Windows 7への移行進むが
2015年07月13日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>
Windows 7が伸び、XPは半減
2015年7月、Windows 10がリリースされる。前回はパソコンを中心としたブラウザーの最新シェアをご紹介した。今回は、ブラウザーと関係の深いパソコンのOSシェアについて見ていこう。Windows VS Mac、さらにWindowsのバージョンごとのシェアについてもチェックしたい。
まず、セキュリティサポートが終了した2014年4月の時点で、3割弱ものシェアを占めていたWindows XPはどうなったのだろうか。
Net Applicationsによる2015年6月のパソコンのOSシェアを見ると、Windowsが90.85%となっている。Macは7.54%、Linuxは1.61%だ。OSにおいては依然Windowsが圧倒的シェアを誇り、デファクトスタンダードなのだ。
市販のパソコンの多くがWindowsをインストール済みで、ライセンス費用が製品価格にあらかじめ含まれた状態で販売されているため、1990年代半ばよりWindowsがシェアの大半を占める状況は変わっていない。
次に、OSのバージョン別シェアを見ていくと、前回に比べてWindows 7が10%以上大きく伸び、シェアの6割を超えている。Windows 7が出たのは2009年、もう6年前になる。最新バージョンであるWindows 8.1も伸びてはいるが、Windowsにおいては未だに最新版への移行はあまり進んでいないというわけだ。
バージョン別のOSシェア(2015年6月) | ||
---|---|---|
OS | シェア | |
1 | Windows 7 | 60.98% |
2 | Windows 8.1 | 13.12% |
3 | Windows XP | 11.98% |
4 | Mac OS X 10.10 | 4.54% |
5 | Windows 8 | 2.90% |
6 | Windows Vista | 1.62% |
7 | Linux | 1.61% |
8 | Mac OS X 10.9 | 1.44% |
9 | Mac OS X 10.6 | 0.54% |
10 | Mac OS X 10.8 | 0.43% |
10 | Mac OS X 10.7 | 0.43% |
Net Applications調べ
Windows XPは前回から半減したが、XPが誕生したのは14年も前の2001年。1年以上前にセキュリティサポートが切れたOSを利用している人が、まだ1割以上いるのだ。言うまでもなく、セキュリティサポートが切れたOSは新たなセキュリティリスクが発見されても「Windows Update」などによって修正できないため、マルウェア感染などの危険性が高まる。なるべく早い移行が必要だ。
1年前と比べ、移行を促すポップアップ通知や移行ツールの提供等によりXPから7への置き換わりが見られる一方、Macは順調に最新版への移行が進んでいることが分かる。
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