アニメで初めて理解できた部分も
——アニメになってみてわかったことや、想像と違った点はありますか?
金元さん:鏡華は、ゲームでも主人公が大好きな女の子だったんですけど、アニメになって、より徹くんのみに目を向けて動いているのがわかりました。心から、怖いくらいの徹くん信念みたいなのが見えてきて、徹のために行動しているし、徹のためならもうひとりの鏡華を殺す! という真剣さがすごくわかりました。
それから、兄貴(片桐鏡磨)やしづね(竜胆しづね)との関係性がわかりやすくなりました。しづねちゃんとは犬猿の仲なんですが、ゲームのときはなぜそういう関係なのかをあまり知らずに演じていました。
兄貴に対しての女子高生特有のうざさとか、兄貴がどう思ってるのかとか、そういった関係性も実はすごく重いんです。そうした部分もアニメを観てるとわかりますし、ゲームからの設定もアニメで活かされています。
レミーやほかのキャラクターに対しての感情についても、なぜそうなってるのかがアニメだとわかりやすいと思います。ガンストはもう3年くらい関わっていますが、私もアニメで初めて知ったことも多く、すみませんでしたって気持ちです(笑)
——アフレコ現場の雰囲気はどうでしょう?
金元さん:みんなで次の展開を予想しあったりして、とてもいい雰囲気です。そしていい緊張感が漂っています。収録が始まるとぐっと集中してひとつひとつのセリフが丁寧に録られているので気が抜けません。リアクションひとつにしても、何回もやり直したりとか、ほんとに丁寧に作っているなって思います。
——ふたりの鏡華はどちらが好き?
金元さん:どちらの鏡華も気に入っていますが、第十七の青い服のほうがより好きです。服装からして冷静な感じかなと思ってたんですけど、そんな冷静ではないです。戦闘に関してスポーツ感覚で楽しんでる感じですね。危機感も多少持ってるんですけど、そんなに深刻になりすぎずというキャラです。
——鏡華以外のお気に入りのキャラは?
ほかのキャラクターですと、兄貴はうざい(笑)。アニメを観たらめっちゃいいお兄さんなんですけど、鏡華としては、今はうざいキャラになっています。
鏡華以外のお気に入りは、大原さやかさんが演じているオルガが好きです。ゲームをやってて使いやすい(笑)。遠距離を狙えるスナイパーなので、ひっそり隠れて遠くから狙えるという点ですごく使えるキャラクターです。前線に出なくてすみますから(笑)
オルガは、学校の先生をしているんですけど、実は一緒に戦う運命の人で、しづねの実のお姉さんになります。彼女の家は暗殺を生業としていて、しづねは兄貴の鏡磨のメイドみたいな感じでずっと仕えてきて、甲斐甲斐しくしてるんですけど、オルガはそこから抜け出して異端みたいな感じです。自分のためというキャラクターで、サディスティックな点がすごくいいです。徹との会話もおもしろいなと思って観ています。
(次ページ「監督が絶対に先の展開を教えてくれないんです」へ続く)