日立製PCクラスタとCloudStackで構築、シミュレーションやHadoop環境をオンデマンド提供
豊橋技科大、教育研究用クラウド基盤の広域共同利用を開始
2015年04月07日 14時00分更新
豊橋技術科学大学は、今春より教育研究用クラウド基盤「広域連携教育研究用情報システム」を導入し、同大学と長岡技術科学大学、国立高等専門学校機構の3機関に所属する学生/研究者が共同利用を開始した。同システムの構築は日立製作所が協力し、大規模シミュレーションやビッグデータ分析の環境をオンデマンドで提供する。
豊橋技科大および日立が4月6日に発表した。同クラウド基盤は3月24日から共同利用を開始している。
豊橋技科大、長岡技科大、国立高専機構では、「三機関が連携・協働した教育改革」として、両技科大と全国51の高専学校、海外関連拠点をネットワークで結び、技科大/高専学校間の連続性を持つ教育プログラムを共同で開発、実施している。
今回の広域連携教育研究用情報システムは、その取り組みの一環として導入されたもの。最先端の情報処理技術を備えた教育研究環境を、学生/研究者に対し効率的に提供することを目的としている。
システムは、PCクラスタシステム向けの日立製高性能サーバー「HA8000-tc/HT210」を中核として、Hadoop環境や仮想サーバー環境をオンデマンドで提供できる「日立クラウド基盤導入ソリューション Powered by Apache CloudStack」をベースに構築されている。なお、一部サーバーには「Xeon Phiコプロセッサー5110P」を搭載しており、システム全体ではおよそ95.2TFLOPSの演算性能を有するとしている。