激坂を10ヵ所以上登るというミッションに
挑戦してみた
セッティングが決まったら走るのである。スポーツタイプの電動アシスト自転車が得意なのは、細かいストップ&ゴーと上り坂。となれば、坂をいっぱい上り下りしながら快適にいろんなところを回れるかをチェックせねばなるまい。
前回は「岡本三丁目の坂」を上ってみたけど、今回はそれに加えて、10個以上の坂道を追加してみた。
テーマは岡本三丁目の坂を楽しんだら、そのまま多摩川の下流に進み、二子玉川から田園調布方面へ国分寺崖線の坂を上ったり下ったりしながら走るのである。最初は余裕で稲荷坂。
このくらいの坂ならむしろスピードを出しすぎてアシスト力が弱くなっちゃって疲れるくらい。気合いを入れすぎず、適度にアシスト力が加わる速度で上れるくらいのギア比にすると快適にすーっといける。
でもやがて、坂道がこんなになる。
これでも坂の両側を見ると崖を削って傾斜をゆるくしてるのだなとわかる。これも8段のうち4段くらいで上れる。徐々に田園調布が近づくと、傾斜のきつい坂が増えてくる。もうそういう地形なのだからしょうがない。
個人的に、世田谷区で一番急だと思ってる坂がこれ。短いけど勾配が超キツイのだ。
一番きついところで30%くらいはあるんじゃないかと。よっぽどの自転車じゃないと、人力では無理。というか、一度挑戦してダメだった。
でも電動アシストを「強」にして、一番軽いギアにすれば、フルパワーアシストでなんとか上りきりました。いやあこれはさすがに疲れた。何しろこんなである。
上ったら別の坂を下りる。そしてまた上る。次にあらわれたのがこれ。なんか途中からカクンと勾配が急になってないか?
よしいくぞ!って上っていったら、坂の上の方に勾配を表す標識があった。思わず自転車を止めて撮影。なんと、26%!
電動アシスト自転車がすごいのはここから。こんな坂の途中で自転車を止めても、この状態でまた上り始められるのである。特にBrace XLは8段変速で一番軽いギアでアシストを強にしておけば、この勾配でも坂道発進できるのだ。もちろん自分の脚も使わなきゃいけないので疲れるけど。
それにしても、このあたりは激坂だらけで電動アシストスポーツ自転車の実力を測るには最高である。電動アシストさまさまだ。なんと次の坂も20%の標識付き。歩いて上るのもしんどい感じ。
古い坂には、坂の名前と由来を示す標識が用意されてるんだけど、この坂なんてこれだから。
で、無駄に上ったり下りたりしてもつまんないので古墳めぐりもすることにした。このあたりは、崖の上にことごとく古墳があるのだ。古墳や神社をめぐりながらの上り下りである。古墳があったら立ち止まり、神社があったら止まり。
わたしは普段こんな感じで歴史散歩してるので、ロードバイクでぴゅーと走っている人たちに比べると、圧倒的にストップ&ゴーが多いし、細かな上り下りも多い。そういう人には電動アシストスポーツ車ってすごく楽なのである。
(次ページでは、「はたしてどのくらい電池を消耗したのか?」)