「HP ConvergedSystem」ベースのVDI/サーバー仮想化基盤、アセスメントサービスなど追加
日商エレ、「Nissho-Blocks」のサービスラインアップ強化
2015年03月12日 06時00分更新
日商エレクトロニクス(日商エレ)は3月11日、仮想化基盤ソリューション「Nissho-Blocks」のラインアップ強化を発表した。日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が今月発表した「HP ConvergedSystem」の新機種2モデルについて、導入前アセスメント、導入支援、運用支援のサービスを提供開始する。
VDIとサーバー仮想化の基盤ソリューションでサービス強化
Nissho-Blocksは、マルチベンダーのコンバージドインフラ製品と、日商エレの“高付加価値インテグレーション力”とを組み合わせて提供する仮想化基盤ソリューション(関連記事)。デスクトップ仮想化(VDI)、サーバー仮想化、プライベートクラウドの各ワークロードに適したリファレンス構成を提供するとともに、顧客要件に応じた基盤設計やシステム構築、保守サービスを提供してきた。
今回日商エレでは、HP ConvergedSystemの新機種である「ConvergedSystem 200」「同 700」について、Nissho-Blocksにおける構成検証を実施し、構成製品としてラインアップに追加した。また、ConvergedSystem 200/700に対するサービスラインアップも、より包括的なものへと強化されている。
具体的には、VDIおよびサーバー仮想化を目的としたインフラ構築において、導入前の「IT資産最適化アセスメントサービス」、導入支援の「P2V移行サービス」「VMプロテクション&マネージメントサービス」、導入後(運用)の「VDI/仮想化健康診断」が、サービスメニューに追加された。これにより、導入前から導入中、そして導入後まで、包括的かつ一貫したサービスを提供するとしている。
価格については個別見積もりとなるが、「たとえば事前アセスメントサービスで、500VDI規模で200万円から」(日商エレ 榎本氏)といった目安を示している。米リキッドウェア・ラブズ(Liquidware Labs)のアセスメントツールを採用することで、導入前でも利用状況に基づき正確なサイジングが可能だという。
移行前後のアセスメント/モニタリングが重要
日商エレの榎本氏は、これまでVDIやサーバー仮想化基盤を数多く提供してきた実績に基づくノウハウを提供できるのが、同社としての大きな付加価値であることを強調した。
たとえばVDIの導入では、同じ台数規模でもエンドユーザーの使用スタイルによって本当に必要な環境はまったく異なる、と榎本氏は語る。さらに、利用開始後にもシステム状況は常に変わっていくため、「移行後もモニタリングのサイクルを継続的に回してくことが大事だ」と述べた。
また日本HPの橘氏は、ConvergedSystemではビッグデータ、仮想化、モバイルといった個々のワークロードに最適化されたモデルをラインアップしていると説明。同時に、ハードウェアの提供だけではこのビジネスモデルは成り立たず、「デリバリの最適化」という面で販売パートナーとの協業を強化していくことが必要だと述べて、日商エレによる包括的サービスの開始を歓迎すると共に、今後両社で共同マーケティングなどを進めていくと述べた。