「選んでもらえるビジネスツール」の進化
仕事の相棒として、PCには何が求められるのか。ThinkPadは「ビジネスツール」としてのモバイルノートのあり方を、常に追い続けているブランドである。2月10日に発表された「ThinkPad X250」は、ThinkPadのアイデンティティーを最も色濃く映し出すモデルだ。レノボ・ジャパンが「CS13」(Clean Sheet 13の略)と呼ぶ、ゼロベースから設計された先代「ThinkPad X240」の後継機種で、基本設計を踏襲している。スペック的にはCPUを第5世代Core iプロセッサー(コードネーム:Broadwell - U)に進化させ、従来機よりも処理速度とバッテリーライフの改善を図っている。
主なスペック | |
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製品名 | ThinkPad X250 |
CPU | 第5世代Intel Core プロセッサー |
チップセット | CPUに統合 |
メインメモリー / 最大容量 | 4GB(4GBx1)(PC3-12800 DDR3L SDRAM) または 8GB(8GBx1)(PC3-12800 DDR3L SDRAM) / 8GB |
ディスプレー(最大解像度) | 12.5インチ(1920×1080ドット)マルチタッチIPS または 12.5インチ(1,366×768ドット)光沢なし |
GPU | Intel HD グラフィックス 5500(CPU内蔵) |
外部映像出力 | 最大 3840×2160ドット、1,677万色(Mini-Displayport接続時)/最大1920x1200ドット、1,677万色(VGA接続時) |
ストレージ | 約500GB HDD(7200rpm) |
光学式ドライブ | — |
LAN機能 | インテル Dual Band Wireless-N 7265 (a/b/g/n) または インテル Wireless-N 7265 (b/g/n) |
インターフェース | USB 3.0 x 1、Powered USB 3.0 x 1、アナログ x1、Mini-Displayport x1、RJ-45 x1、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、ドッキングコネクター |
カードスロット | SD/SDHC/SDXC/MMC |
カメラ | HD 720p カメラ |
オーディオ機能 | デジタルマイクロフォン/ステレオ・スピーカー、DOLBY ADVANCED AUDIO v2対応 |
本体サイズ | 約305.5x208.8x21.5mm または 約305.5x208.5x19.9-20.3mm |
重量(バッテリーパックを含む) | 約 1.49kg または 約 1.45kg |
バッテリー駆動時間(構成により異なる) | 約11.2時間、約9.2時間、約7.8時間(JEITA 2.0) |
OS | Windows 8.1 Pro Update 64bit (日本語版) |
「ユーザーが求めるものを」ビジネスユース狙い撃ち
X240からの大きな変更点としては、トラックポイント用の左右・中央ボタンをトラックパッド一体型にした「5ボタンクリックパッド」を廃止したことだ。X250ではタッチパッド上部に3つの物理ボタンを復活し、ほかの新世代モデルとデザインを統一した。物理ボタンとトラックパッド面を合わせた大きさは、X240の5ボタンクリックパッドと同じとなる。
X250は内蔵と外付けの、2系統のバッテリーを装備することができる(CTOで選択可能)。外付けバッテリーはホットスワップに対応していて、予備バッテリーを持っていれば、電源を落とすことなく交換することが可能である。新幹線の車内や街中のカフェなど、公共の場所で自由に使える電源コンセントも増えたが、やはり長時間のバッテリー駆動はモバイラーとしては非常に嬉しいポイントだ。
また、ビジネスユースへの配慮という点では、「ThinkPad X1 Carbon」にはないアナログRGB出力やイーサネット端子を搭載するという点も見逃せない。会議用にアナログRGB接続のプロジェクターを使用する企業はまだまだある。そういった場合でもきちんと使える、より幅広いユーザーを想定した設計になっている。
購入に際してもパフォーマンス主義やコスト重視など、幅広いニーズに答えられるように、カスタマイズメニューを豊富に取り揃えている。CPUやメモリー、ストレージなどを控えめにして予算を抑えることもできるし、予備バッテリーだけを足してスタミナ性能に磨きをかけることも可能だ。
広い作業環境が必要ならばディスプレーの解像度をフルHD(1920×1080ドット)にすることもでき、タッチパネルに対応させてWindows 8.1の機能を使いこなすこともできる。また納期の短縮のため、米沢工場で組み立てた国内生産モデルを用意している。信頼性とサポート体制を考えても嬉しい点だ。