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TOKYO AUDIO STYLE 第5回

「いい音」を探る楽曲制作プロジェクト

東京女子流の楽曲完成! ハイレゾとCDの作り方の違いは?

2015年03月23日 17時00分更新

文● 構成●荒井敏郎
写真●Yusuke Hommma(カラリスト:芳田賢明)

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5つのタイプで音源を提供予定

ハイエンドオーディオシステムでの音作りには、作曲の山田氏、サウンドプロデューサーの与田氏、エンジニアの川口氏、ラックスマンの小島氏に、ラックスマン開発部の長妻 雅一氏も加わった

 音楽CD用にトラック・ダウンした音源を元に、ここからハイエンドオーディオ環境向けに再度トラック・ダウンの作業をしていく。用意した環境は先述したが、ラックスマンの「プリメインアンプL-507uX」とスピーカー「ELAC BS312」だ。このシステムで再生したときに、より最適な状態になるように音を作っていくわけだが、ここでは方向性についてさまざまな意見が交わされた。

 たとえば低音のリズムをよりくっきりと聴こえるするには──という話があったが、イコライザーなどで大きく音を変えてしまうと音楽CD版とハイレゾ版の純粋な比較にはならないとの意見もあり、最終的にはできあがったトラック・ダウン音源にほとんど手を加えずにハイレゾ用に書き出すという結論で落ち着いた。具体的には、音圧を上げるリミッターを外して、イコライザーを極力使わないということ。

 音楽CD用に書き出した48kHz/24bitのリミッターを通した音源と、リミッターを外した96kHz/24bitの音源でもスタジオでは音の差を確認できた。音楽CDではさらにこれが44.1kHz/16bitに圧縮されるために、さらにその音に違いは出てくると予想される。

音楽CD用に書き出した48kHz/24bitの音源の波形と、リミッターを外した96kHz/24bitの音源の波形。この状態でもかなり異なっているのがわかる

 今回制作した楽曲は、現在発売中の東京女子流のニューシングル「Stay with me」に収録されている。さらに、ハイレゾ版として3つの音源を配信。音楽CDの音源とともに、ぜひ聴き比べてみてほしい。

CD情報

CD+DVD「Stay with me」【Type-A 】
2160円
Music Videoとメイキングを収録したDVD付


CD+DVD「Stay with me」【Type-B 】
1944円
昨年、海外イベントに出演した、ベトナムとタイの模様を収録したDVD付き


CDシングル「Stay with me」【Type-C 】
1080円
初回特典(封入) : ジャケットサイズカード(全6種類中ランダム1種封入)


CDシングル「Stay with me」【Type-D 】
1080円
mu-mo/イベント会場限定商品

(次ページでは、「東京女子流がオーディオについて学ぶ!!(3回目)」)

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