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業界人の《ことば》から ― 第131回

VAIO Zは、どこまでVAIOという会社を表現できているのか

2015年02月17日 18時57分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「240人の社員みんなで、ゼロから作り上げたVAIO Zの仕上がりは100点満点。いままでのVAIO Zと比べても引けを取らない」
(VAIOの関取高行社長)

 2月16日、VAIO株式会社が、同社初のオリジナル製品となる「VAIO Z」および「VAIO Z Canvas」を発表した。

「VAIO Z」

 記者会見でVAIOの関取高行社長は、「7月1日の新会社設立から7ヵ月が経過した。VAIO株式会社として独立して、初めてゼロから開発したモデルを、ようやくお披露目することになる」として、自らVAIO Zを手に持ち、その出来映えを強調してみせた。

 「VAIOは、チャレンジャーとして、新会社設立からいろいろなことを変えてきた。しかし、言葉だけでなく、新生VAIOの自由さ、そして固定概念をぬぐい去ろうという意志は、製品そのもので感じてもらいたい」と語る一方、「我々の力で作り上げた製品を発表できる今日こそがスタートだと思っている。我々は、自分たちに問い続けたい。自由であるか、独創的であるかということを。そして、私たちの考え方に共感してもらえるみなさんとともに、パーソナルコンピュータだけでなく、様々な分野でチャレンジをしていきたいと考えている。今日から始まる新しいVAIOの物語にぜひご期待いただきたい」とした。

 最初の製品となるVAIO Zは、いわば、VAIO株式会社の方向性を決める重要な製品であった。会見終了後、関取社長に、今回のVAIO Zの完成度、そして、その重たい責任を持ったVAIO Zが、どこまでVAIOという会社を表現できているのかを直接聞いてみた。

 「240人の社員みんなで、ゼロから作り上げたVAIO Zの仕上がりは、100点満点。いままでのVAIO Zと比べても引けを取らない」
 関取社長は自信をもって、こう答えた。

「やっぱりまた、やりすぎてしまいました」

 会見場には、ユニークなメッセージが並んだ。これは、ウェブ媒体各誌でもあまり報道されていないものだが、私自身はそのひとつひとつの言葉がとても気になった。

徹底したこだわりが、このメッセージのなかに表現されている

 「2014年7月1日、新会社設立会見。そのときも、安曇野の手は動き続けていた」、「人間、ゼロから始めると、見えて来ることがある」、「日本で一番熱い技術者たちは、厳冬の安曇野にいる」、「いい大人が、買った日の夜、枕元に置きたくなったらいいなぁ」――。こんなVAIOからのメッセージがボードに描かれていたのだ。

 そうしたなかでも、究極のメッセージは、なんといっても、「やっぱりまた、やりすぎてしまいました」というメッセージであろう。

 VAIO Zの尖った特徴を表現するのには最適なメッセージだ。クスっと笑ってしまう言葉だが、その一方で、開発者の徹底したこだわりが、このメッセージのなかに表現されている。

 そして、会見場で放映されたビデオでは、「自由であるか、愉快であるか、革命的であるか、独創的であるか。その問いに、DNAが挑めという」というメッセージがとても印象的だった。

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