低音がパワフル! ボーカルは存在感たっぷり
ボーズ「SoundLink Bluetooth Speaker III 」
ボーズの「SoundLink Bluetooth Speaker III」は、幅256×奥行48×高さ132mmという薄型のボードのようなスタイルが特徴。重量は約1.37kgだ。2014年2月に発売されたモデルで、最安値ベースでは3万円を少し切るぐらいの価格で販売されている。
内蔵ユニットは4個の薄型ユニットと2個のパッシブラジエーターという構成で、専用のDSPを内蔵しており、音量に合わせて最適なバランスで音楽を楽しめるようになっている。内蔵バッテリーの連続使用時間は最大14時間だ。
シルバーとグレーを組み合わせたモダンなデザインはそのまま使っても上質だが、別売で5色のカラーの保護カバーも用意されている。これによって好みの外観にカスタマイズでき、持ち歩き時のキズや汚れから守ることできる。
装備としては、充電用のACアダプターと、背面にステレオミニ端子のアナログオーディオ入力を備える。
持ち上げてみるとボディーのガッシリとした堅牢さがよくわかる。金属製のボディーは剛性も十分で、奥行きの短い薄型フォルムながらも振動で揺れてしまうようなことはなく、安定した設置ができる。
上部にあるBluetoothのペアリングボタンなどの各種操作ボタンはシリコンゴムでカバーされており、ゴミやホコリが入りにくい作りになっているのも安心感がある。屋外などで使うことを想定している人にはありがたい部分だ。
弾力感のあるリッチな低音が気持ちいい!
ボーズらしいバランスの良い音
こちらも低音感についてはかなりパワフルだ。前出のソニー SRS-X55との違いで言うと、量感たっぷりのふくよかな低音と言える。
ソニーの方がタイトで力強いが、ボーズは弾むような弾力感があり、聴き心地のよさがある。クラシックを聴くと、個々の楽器の音を細かく描くよりは音楽全体の雰囲気をバランスよく聴かせるような鳴り方で、広がりのある開放的な音が楽しめる。
ごく近い距離に置いて細かく音を聴いていくような使い方ではなく、ちょっと距離を長めに置いて聴くと、のびのびとした音が部屋中に広がって心地良い。音量的には小音量でも音が痩せることはないし、低音の豊かな鳴りは十分に楽しめるが、広めの部屋で音量を少し大きめにして聴く方が気持ち良さがよく感じられた。
ボーカルも厚みのある声がくっきりと立ち、声の存在感がしっかりと感じられる。熱気を帯びたホットな感触で、声の強弱の変化や勢いの良さがストレートに出る音だ。聴いていて気持ちの良い音になっていて、ボーズらしいバランスの良いまとめ方になっている。
ちょっと気になったのは、後方の壁との距離に影響が出やすいこと。壁にぴったり付けてしまうと背面のパッシブラジエーターの振動が壁に伝わってしまい、低音がダブつき気味になる。
30~50cmくらい壁から離してやると、低音のダブつきがなくなり弾むような弾力感が出てくる。
最近のBluetoothスピーカーは重低音を意識したものが増えているので、後ろの壁の影響を受けやすい。壁際に寄せすぎるような置き方よりも、周囲に適度な空間を確保した方が、パワフルな低音がクリアになるし音の広がりもスムーズになる。
次ページへ続く、「クリプシュ KMC1」
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