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Xbox創始者、自転車を盗まれた怒りで盗難防止アプリを開発 J・アラード率いるプロジェクト529とは

2015年01月16日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ編集部

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 Xboxの共同創始者で、業界からカリスマとあがめられたJ・アラード(J Allard)氏がマイクロソフトを去り、現在参加しているのがプロジェクト529だ。2013年に米オレゴン州ポートランドで設立されたスタートアップで、2014年の夏からスマートフォンアプリを使った自転車の盗難防止サービスを展開している。

 プロジェクト529の仕組みはシンプル。プロジェクト529のアプリに登録した利用者が盗難被害にあったとき、自転車が盗まれた場所の16km四方にいる利用者に写真つきでプッシュ通知をする。要はツイッターの「拡散希望」をアプリでシステム化したものだ。同アプリ利用者であることを証明するデカールも販売している。

 ギークワイヤーによれば、J・アラード氏自身、自転車が盗まれてオークションサイトのeBayで転売される(にも関わらず防犯登録をしていなかったおかげで自分のものと証明することが出来なかった)という苦い過去を持っていた。そこでアラード氏は自転車の登録と証明がいかに重要かを学んだそうだ。

 自転車の盗難被害は米国だけで4億ドル規模。ゲーム機の売上に比べれば小さいが、自転車のデータや、自転車乗り同士がつながるソーシャルネットワーキングサービスとしての価値は大きい。ゲームのカリスマが、今度は防犯のカリスマとして自転車市場を賑わしてくれるのだろうか。


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