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マイクロソフト・トゥディ 第119回

マイクロソフトが最も完成したクラウドを提供する - 「The Most Complete Cloud」

2014年11月17日 09時00分更新

文● 大河原克行

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各地域のニーズに応える「Go Local」を貫く

 ナデラCEOが、「The Most Complete Cloud」という言葉を使い始めたのにはひとつの理由がある。

 ナデラCEOは、CEO就任前にクラウドビジネスを担当していた経緯がある。その際に、Microsoft Azureおよびデータセンターの事業に携わり、日本におけるAzureのデータセンター設置も最前線で指揮していた。

 そして、当時から現在に至るまでその基本姿勢に据えていたのが「Go Local」という考え方だという。

 樋口社長は、「データセンター設置の推進に際してサティアが掲げていた基本方針は、各地域のニーズに応えるということが前提だった。サティアは、CEOになってもこの方針をドライブしており、今回の日本におけるデータセンター稼働もその姿勢を実現したものである」とする。

 そして、樋口社長は、今回の日本におけるThe Most Complete CloudおよびGo Localの実現によって、日本のクラウドビジネスをさらに加速できるとする。

「今後、年率で3倍の成長を見込む」

 現在、日本におけるクラウド事業は急成長している。

 Microsoft Azureは前年比2.7倍、Office 365では2.3倍、Dynamics CRM Onlineでは2倍の伸びとなっており、クラウドビジネス全体でも2.5倍の成長となっている。国内クラウド市場全体の成長率が30%増であることと比較しても、その成長率が極めて高いことがわかる。

 「金融、医療、官公庁、自治体などでは、パブリッククラウド利用の要件として、国内にデータを保管することを前提するケースが多い。日本へのデータセンター設置によって、こうしたユーザーにもマイクロソフトのクラウドサービスを選択肢として提供できる」とし、「今後、年率で3倍の成長を見込む」と意気込む。

 Complete Cloudの実現は、マイクロソフトのクラウド事業をドライブすることは間違いない。


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