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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 ― 第25回

一方、米国ストリーミングサービスはPandora強し

radiko一強! インターネットラジオのシェア早わかり

2014年11月03日 09時00分更新

文● 高橋暁子

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 『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
 そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。

radikoがトップ!ネットラジオシェア早わかり

 インターネットラジオは使っているだろうか。インターネットラジオとは、受信機なしでスマートフォンやパソコンからも利用できるラジオサービスのことだ。

 ネット接続端末があればどこでも聞くことができるため便利だが、利用率はどのくらいなのだろうか。人気サービスシェアと共に見ていく。

あなたは、radikoを知っていますか?
2010年 2011年 2013年
知っている 7.7% 21.0% 30.7%
名前を聞いたことがある 9.7% 14.0% 17.2%
知らない 82.6% 65.0% 52.2%
あなたは、radikoでラジオ放送を聴いてみたいと思いますか?
2010年 2011年 2013年
すでに聴いたことがある 4.9% 15.2% 20.3%
聴いてみたい 48.7% 28.6% 27.3%
聴かない 13.3% 22.0% 27.0%
わからない 33.1% 34.2% 25.3%

ラジオに関する調査(リサーチバンク調べ)より抜粋

radikoは2010年スタート

 radikoは「radiko.jp」の通称。2010年3月から実用化試験配信を行なった後、同年12月に在京・在阪民間放送局と電通の計14社で株式会社radikoを設立、運用開始している。元々、都市部などでの受信環境悪化、若年齢層のラジオ離れなどに対応するために生まれたサービスだ。参加各局の番組をパソコンやスマートフォンでほぼリアルタイムに無料聴取できるが、エリア制限がある。

 2014年4月からは、ローカル局のエリア配信を撤廃し日本全国のラジオが聴き放題となる有料サービス「radiko.jpプレミアム」をスタート。radikoの月間ユニークユーザー数は2012年6月に1000万人を突破、radikoプレミアム登録者数は2014年7月までの約3ヵ月で10万人を突破している。

 「らじる★らじる」はNHKのネットラジオであり、2011年スタート。Yahoo!ミュージックのストリーミングサービス「Yahoo!ミュージックサウンドステーション」は2012年8月にYahoo!ミュージックと共に終了している。

radikoが圧倒的トップ

 インターネットコムとgooリサーチのインターネットラジオの調査(2013年11月)によると、インターネットラジオを「知っている」と回答したのは全体の47.3%だった。そのうち79.7%は「聴いている/聴いたことがある」と回答。

 つまり全体の約37%がインターネットラジオを聴いたことがあることになる。よく聞くコンテンツのカテゴリーは、音楽が59.3%、ニュースが28.4%、バラエティが22.5%、趣味とアニメが共に15.7%などとなっていた。

 聞いたことがあるインターネットラジオアプリについて聞いたところ、「radiko」が64.2%で圧倒的1位となった。続いて、「らじる★らじる」が24.5%、「J-WAVEインターネットラジオ」が11.5%、「Yahoo!ミュージックサウンドステーション」が6.4%、「サイマルラジオ」が6.1%など。

 なお、ライフメディアのリサーチバンクのラジオに関する調査によると、radikoが開始された2010年には“radikoを知っているか”という問いに、「知っている」が7.7%、「名前を聞いたことがある」が9.7%、そして“radikoでラジオ放送を聴くようになると思うか”という問いに対して「既に聴いたことがある」はわずか4.9%と、ほとんど認知されていなかった。

 ところが2013年の同調査によると、「知っている」は30.7%、「名前を聞いたことがある」は17.2%、さらに「既に聴いたことがある」も20.3%と着実にradikoの認知度、利用率共に上がっていることが分かる。

以下のうち、どのラジオ/アプリを聴いたことがありますか?
サービス名 シェア
radiko 64.2%
らじる★らじる 24.5%
J-WAVE インターネットラジオ 11.5%
音泉 8.3%
Yahoo!ミュージックサウンドステーション 6.4%
サイマルラジオ 6.1%
ABC radio 3.2%
JJazz.net 2.7%
i-Radio 2.2%
JCBAサイマルラジオ 1.5%
BBQR 1.5%
RealMusic 1.2%
ラジオデイズ 1.0%
fm osaka 851 1.0%
meVIEWsa radio 0.5%
その他 6.9%
わからない/覚えていない 16.2%

インターネットラジオに関する調査(2013年/インターネットコム、gooリサーチ調べ)

アメリカのストリーミングサービスはPandoraが首位

 一方、米国でのストリーミングサービス利用状況はどうなっているのだろうか。エジソン・リサーチ社調べ(2014年3月)によると、普段どんなストリーミングサービスを聴いているかという質問に対する回答は、1位が「Pandora」で31%を占めた。インターネットラジオ「Pandora」は、2012年7月にユーザー数が5490万人を突破している。

 続いて、米ラジオ業界最大手のクリアー・チャンネルが運営しているネットラジオアプリ「iHeartRadio」が9%、Appleのインターネットラジオサービス「iTunes Radio」が8%、音楽ストリーミングサービス「Spotify」が6%、Googleの登録制ストリーミングサービス「Google Play All Access」が3%などとなった。

普段どんなストリーミングサービスを聴いているか
サービス名 シェア
Pandora 31%
iHeartRadio 9%
iTunes Radio 8%
Spotify 6%
Google Play All Access 3%
Rhapspdy 2%
Slacker 2%
TuneIn Radio 2%

エジソン・リサーチ社調べ

 日本でもUULA、レコチョクBest、DeNAのGroovy、ソニーのMusic Unlimited、NTTドコモのdヒッツ、KDDIのうたパスなど、音楽定額配信サービスが人気で利用率を伸ばしつつある。人気の音楽ストリーミングサービスSpotifyが日本進出を準備しているという噂もある。今後、ストリーミング配信の業界はさらに激しい闘いとなりそうだ。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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訂正とお詫び:初出時、radikoの表記に誤りがありました。訂正するとともに、ここにお詫びします。(2014年11月04日)

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