だからどっちが速いんだ!? 独自機能で対決!
スペックなどを見てみたが、最後はそれぞれの機能を比べてみたい。Xperia Z3にはスペックには書かれない所有する歓びを満たす機能がいくつも用意されているし、BMW Z3にも駆け抜ける歓びを満たす機能がある。
Xperia Z3の最大のアピールポイントといえば、カメラレンズだ。1/2.3型、約2070万画素を誇るリアカメラは、ソニー製センサー「Exmor RS for mobile」を搭載し、F値2.0、広角25mmの新しいGレンズ、驚異のISO 12800に対応する高感度、そして電子式手ブレ補正機能もアリと、下手なコンデジが尻尾を巻いて逃げそうなレベルだ。
Exmor RS for mobileはZ2に搭載されていたものと同じだが、ソニーのデジタル一眼レフ「αシリーズ」などで採用されている画像処理エンジンをXperiaに最適化した「BIONZ for mobile」によって、写真の仕上がりがワンランク上になったと言える。例えばISO 12800で撮影してみると、かなりノイズが低減されていることがわかる(ノイズがなくなるわけではない)。
カメラのスペックはいいが、肝心の写真はどうなのか? 基本的には「プレミアムおまかせモード」でパシャパシャ撮っていれば大丈夫。だいたいの場面で満足のいく写真が撮れる。ご飯を撮るときのように寄った写真も、マクロ機能が結構賢く働いてくれるので、なかなかピンが合わないということも少ない。だが、ここぞというとき、特に暗いときなどはマニュアルモードで露出などをちょこちょことイジったほうが良い写真が撮れることもある。写真にこだわりのある人は、マニュアルのほうがいいかもしれない。
手ぶれ補正機能の「インテリジェントアクティブモード」はかなり強力。歩きながら撮影しても、ほぼブレない。iPhone 6 Plusの手ぶれ補正も賢いが、こちらのほうが動きながらでも綺麗な写真が撮れるという印象だった。
Xperiaに限らず、ドコモの冬モデルは全機種標準搭載になったハイレゾ音源再生。もちろんXperia Z3も搭載であり、さらに普通のMP3音源をハイレゾ相当に向上させる「DSEE HX」が個人的には好感を持った。なぜかと言うと、ハイレゾ音源はまだ少ないこともあり、まだまだ敷居は高いからだ。世の中の大多数の人がもっている音源はMP3だろうから、DSEE HXのおかげでハイレゾ気分になれるのはいい。
さて、BMW Z3はというと、デザインも性能も標準の状態で完成されており、逆に特筆すべきものがないという贅沢な状態。いやいや、BMW Z3の最大の特徴はオープンだ! オープンカーというのは、人によっては一生縁が無い乗り物。荷物は積めない、車内は狭い、人は乗らない、経年劣化で雨漏りする、などなど普通の乗用車と比べてしまうと、ネガばかりが出てきてしまう。しかし、それらのネガを補って余りあるほどの魅力があるのも事実。そう、オープンエアーを堪能できる数少ないクルマとして、所有する歓びを与えてくれる。
不便は買ってでもしろ!と誰かが言ったとか言わないとか。なので、不便だけどオープンが気持ちイイので、ここはBMW Z3の勝ち!
(次ページでは、「PS4とXperia Z3を連携させて遊んだ」)
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