「OS X Yosemite」提供開始
今回ソフトウェアに関しての大きなトピックは「OS X Yosemite」の提供開始だ。Yosemiteの詳細については過去のWWDCや9月のイベントでも語られているので省略するが、やはりiOSとの連携機能についての部分が大きくアピールされている。
実際、デモではiPhone、iPad、iMacの3つのデバイスを駆使してKeynoteのプレゼンテーションファイルを作成する様子が紹介され、最後にiMacからAirPlayでApple TVへの上映が行われている。ここでのプレゼンテーション制御にはApple Watchが用いられているという凝りようで、プラットフォーム連携が今後のApple製品の重要な部分を占めることになるのがよく伝わってくる。
今回、16日のイベント同日より無償提供が開始されたOS X Yosemite。いくつかの新機能のほか、SafariやiTunesといった標準アプリケーションのルック&フィールが変更されており、フォントやアイコン変更と相まって従来バージョンとは画面の印象が違ってみえる。
Safariでは動作速度をアピールポイントとしており、同社のデータで競合製品に比べてJavaScriptの動作速度が大幅に向上していると説明する
新UIとなったiWorkも紹介。予告されていたように、こちらも無料提供
今回のYosemiteとiOS 8.1の大きなテーマのひとつが、両OSの相互連携。iCloudと近距離通信技術を用いて同一アカウントで管理される近隣デバイス同士が互いを認識し、「Continuity」をテーマに「Handoff」と呼ばれる機能でデバイス間の作業を簡単に引き継いだり、Mac上からiPhoneを制御して遠隔でホットスポット機能を有効化したりと、さまざまな機能が提供される。
壇上のデモではiPhoneとiPadで作業を引き継ぎながら作成したKeynoteのファイルをiMac上で仕上げ、最後にAirPlayでApple TV上でのプレゼンテーション上映を行なっている。なお、プレゼンテーションのスライド切り替えはフェデリギ氏の手元のApple Watchで行なっている
WWDCや9月のイベントで紹介された機能群に加え、Yosemiteにはイベントでは説明していないさらに多くの機能が用意されているとアピールする