ドワンゴ取締役 川上量生 会長 写真:編集部
「合併してすぐに僕は結果を出すつもりなんですよ。KADOKAWA・DWANGOは成功します」
30日、KADOKAWAとドワンゴの経営統合記者会見で、ドワンゴ取締役の川上量生会長が笑顔を見せた。10月1日に設立の新会社KADOKAWA・DWANGOで代表取締役をつとめる。経営統合で面白い施策を打ちたいという川上会長。「誰も彼も分かるような合併だったらやってないと思うんですよね」
ドワンゴは先日「i文庫」を開発元ナギサワークスから取得し、「読書メーター」を運営するトリスタを17億円で買収するなど、電子書籍部門の強化を進めている。KADOKAWAとドワンゴが抱える電子書籍プラットホームの統合施策もささやかれているが、「もちろん考えているが、ただ統合するだけじゃつまらない」。
統合後の具体的な計画については明かさず「考えている」とした上で、ドワンゴとして年内に「ニコニコ生放送以来の大型サービス」(川上会長)となる新サービス「ニコキャス」を投入予定と明かした。内容は未詳だが、モイが運営する「ツイキャス」のようなライブ配信サービスに参入するものとみられている。
今月はじめに長女が生まれたばかりという川上会長。連載を持っている週刊文春で娘のことばかりを書いてきたが、今回ばかりは経営統合をテーマに書くことになったと話した。
「今回の経営統合を受けて、それぞれの会社の社員の家族が喜んでいると聞いたんですよね。ドワンゴは社員の親が喜んで、KADOKAWAは社員の子供が喜んだとか。明日が楽しみです」