2014年9月2日、AMDから新型CPUとGPUが発表された。まずCPUは、ミドルクラスな価格帯になる「FX-8370」、「FX-8370E」、「FX-8320E」の3種類。いずれも8コアである。
以前発売された「FX-9590」がTDP 220Wという、自作PCスキルが試されるTDPであったのに対して、「FX-8370」は125W、「FX-8370E」と「FX-8320E」は95Wと平和なもので、消費電力を気にする層で、かつAMDファンからすると「FX-8370E」と「FX-8320E」が気になるところではないだろうか。想定される価格帯は下記の通りで、ローコストに8コア環境を構築できる。
| CPUの価格 | |
|---|---|
| FX-8370 | 2万1980円(税抜) |
| FX-8370E | 2万1980円(税抜) |
| FX-8320E | 1万6180円(税抜) |
価格的には、FX-8320Eを凝視してしまうが、FX-8320の低電圧版に位置しており、同グレードのFXシリーズと比較すると、FX-8300(3.30GHz/4.20GHz)に対してFX-8320E(3.20GHz/4.00GHz)であり、その他構成も同一であることから、選択肢としては弱いものとなっている。
となると、気になるのは「FX-8370」と「FX-8370E」。扱いとしては「FX-9590」と「FX-9370」に次ぐものとなっている。「FX-8370」と「FX-8370E」の違いは、ベースクロックとTurboCoreの数値とTDPで、下記の表のようになる。
| CPUのスペック | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| FX-8370 | FX-8370E | FX-8320E | FX-8350 | |||
| 製造プロセス | 32nm | 32nm | 32nm | 32nm | ||
| コア数 | 8 | 8 | 8 | 8 | ||
| コアクロック | 4.0GHz | 3.3GHz | 3.2GHz | 4.0GHz | ||
| TurboCore時最大クロック | 4.3GHz | 4.3GHz | 4.0GHz | 4.2GHz | ||
| 3次キャッシュ容量 | 8MB | 8MB | 8MB | 8MB | ||
| TDP | 125W | 95W | 95W | 125W | ||
「FX-8370」はベースクロックとTurboCoreの差はほとんどなく、「FX-8370E」はベースクロック3.30GHzから1GHzアップのTurboCoreとなっている。価格帯は共通になる見通しで、用途に応じて選ぶといった扱いになっている。
次に「Radeon R9 285」。Tongaを採用するビデオカードで、TDPの低下が大きな特長となる。またTrueAudioもサポートしており、Radeon R9シリーズの中では性能をなるべく維持しつつ、消費電力の削減の斬り込んだ製品となっている。認識としてはミドルハイクラスと覚えておけばいい。または「Radeon R9 280」の置き換えでもOKだ。
| GPUのスペック | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Radeon R9 285 | Radeon R9 280 | |||||
| 製造プロセス | 28nm | 28nm | ||||
| ストリーミングプロセッサー数 | 1792 | 1792 | ||||
| テクスチャユニット数 | 112 | 112 | ||||
| コアクロック | 918MHz | 933MHz | ||||
| メモリークロック | 5.5GHz | 5.0GHz | ||||
| メモリーインターフェース | 256bit | 384bit | ||||
| メモリー容量 | GDDR5 2GB | GDDR5 3GB | ||||
シェーダー数は1792と同じだが、動作クロックの低下やメモリインターフェースが384bitから256bitになるなどの差が生まれている。
評価素材としてやってきたのは
FX-8370、FX-8370E、Radeon R9 285
ベンチマークに入る前に、テスト環境を掲載していく。まずCPUはFX-8370、FX-8370Eの2つが届き、セットで届いたASUS製マザー「CROSSHAIR V FORMULA」に「FX-8350」がマウントされており、「これも比較しろ」との念波を受信したので、FX-8350も比較用として勝手に加えている。
メモリーはRadeon R9 Gamerシリーズ 4GB×2、ビデオカードはGIGABYTE製「GV-R9285WF2OC-2GD」。外観はRadeon R9 280シリーズと似ており、補助電源は6ピン×2となっていた。そのほかの構成パーツは、ストレージとしてCFD 「CSSD-S6T128NHG6Q」。CPUクーラーはサイズ「阿修羅」。リテールクーラーにしようかと思ったが、現在主流のサイドフロー型クーラーで試したかったので、阿修羅を使用している。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「FX-8370」 AMD「FX-8370E」 AMD「FX-8350」 |
| マザーボード | ASUS「CROSSHAIR V FORMULA」(AMD 990FX+AMD SB950) |
| メモリー | Radeon R9 Gamerシリーズ DDR3-2133 4GB×2 |
| ビデオカード | GIGABYTE「GV-R9285WF2OC-2GD」(Radeon R9 285) |
| HDD | CFD「CSSD-S6T128NHG6Q」(SATA2 128GB) |
| 電源ユニット | fractal Design「FD-PSU-NT3B-1000W」(1000W) |
| CPUクーラー | サイズ「阿修羅」 |
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