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単体駆動、Androidスマホ直結、モバブにもなる165gのハンディタイプ

スマホ並に小さいプロジェクターQUMI Q1を使い倒す

2014年09月10日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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スマホと一緒にカバンのポケットに突っ込んでおけば、不意のMTGやプレゼンにもスマホ内データを投影して凌げるわけだ。居酒屋やカラオケの個室で写真や動画を壁に投影して眺めるなんて芸当も楽々

手のひらサイズの本体で単体駆動! Android直結のお手軽投影

 まずはQUMI Q1の基本性能について紹介していこう。

 小型ながらプロジェクターとしての性能に手抜かりはない。ランプにLEDを採用した輝度は50ルーメンで、ランプ寿命は約2万時間。投影距離は20cmで6インチ、2mで60インチ。解像度はVGA(640×480)で、パワポのプレゼンなどもこなせる。

 スピーカーも内蔵しており、動画音声の再生も可能(必要に応じてスマホやPCなど接続機器側に音声を任せることもできる)。そしてガジェット愛好者として見逃せないポイントはファンレスであること。プロジェクターのファンは結構な騒音源なので、この仕様は大変ありがたい。

本体に収納されているMHLケーブルを使えば、MHL対応Androidスマホ/タブレットを接続して画面をそのまま投影できる。ちなみに下に敷いているのは、QUMIシリーズのオプション製品「QUMIスマートスクリーン 24インチ」

 デバイスと接続するケーブルとして「MHLケーブル」を本体に格納する形で搭載。このケーブルを使うことで、MHLに対応したAndroidスマホやタブレットと直結して画面を投影できる。

 MHLケーブルは、標準の5ピンタイプのほか、GALAXYシリーズなどが採用している11ピンタイプのケーブルも同梱されている。なお、MHLケーブルは着脱できるので、接続する機器に応じて付け替える形になる。

本体上部にはプロジェクターの投影レンズと電源スイッチが搭載されている

本体右側には画面比率などを切り替えるボタン、そしてマイクロUSBポートとマイクロHDMIポートが見える。一方、左側にはピント調整ダイヤルのみ。そして筐体を半周するように接続用のMHLケーブルが収納されている

 一方、PCやデジカメ、ビデオカメラ等と接続するには、マイクロHDMIポートを利用することとなる。なお、iPhoneやApple TVなどiOS機器はLightning端子からHDMIに変換するケーブルが必要となるほか、ほかの機器によってもHDMLに出力できるケーブルが必要となるので、接続したい機器に合わせて用意しよう。

iPhoneの場合は、本体コネクターからAV変換アダプタを介してHDML経由で接続できる。ここではiPhone 5にLightning-Digital AVアダプタを接続している

PCも接続可能。ここではMacBook Airからミニディスプレイポート→HDMI変換ケーブルで接続している。マイクロHDMIポートを搭載するPCやタブレットなら、マイクロ-マイクロHDMIケーブルを使ってそのまま接続できる

 前述の通りQUMI Q1にはバッテリーが内蔵されていて、電力供給ナシの単体駆動が可能。スマホサイズと相まって、取り回しの良さは特筆ものだ。バッテリー容量は1850mAhで、連続投影時間はノーマルモードで約60分、エコモードで約100分。よくある出先での営業や簡単なプレゼンにも十分だろう。

 そして1つのポイントは、この内蔵バッテリーが、非常時にはモバイルバッテリー、いわゆるモバブとして活用できるということ。接続はマイクロUSB経由で、5V/500mAのバッテリーとしてスマホなどに給電できる。

 ガジェットを持ち歩く人間なら、給電機能を持つ機器は“正義”以外の何物でもない。じつはQUMI Q1購入を後押しする最大の目玉機能では、などと推測したりもするわけだ。

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