4Kらしいリアルな精密感!
ウェアラブルカメラとしては合格点
準備ができたらいよいよ再生だ。映像と音の再生は前述した通り、ムービー再生と音声(MR-2)の再生を手動で同時操作する形で行なった。このために、撮影時点では、カメラ前に指を出してカウントし、それに合わせて声でもカウントダウンをしている。
これをしておけば、そこを頼りに映像と音の位置をきちんと合わせることができる。ちょうど映画でのカチンコのようなことをしておくわけだ。これをしておけば、将来的に低価格なビデオ編集ソフトでDSDがサポートされた際に、映像と音を1ファイルにすることも可能だ。
映像を見てみると、画角が広角ぎみで見た目以上に広い視野で映像を撮影されていることに気付く。これは、スポーツ撮影などに適した画角として設定されているのだろう。
我が家の120インチスクリーンに映し出された4K映像は精細感も十分。自然な奥行き感もしっかりと再現され、かなり見応えのあるものになる。ワイドな画角ということもあり、周辺の図形歪みが多少目立つ点と、細部のディテールがやや潰れ気味な印象もあるが、ウェアラブルカメラの超小型の光学系ということを考えると、十分な水準にあると言える。
見た目の感覚とスクリーンに表示された画角に違いがあるため、ちょっと主観映像よりも引いた感じのイメージにはなるが、森の中や公園の雰囲気はかなりなまなましく再現される。
画質はやや明るめで、暗部は見通しのいい撮影となる。その分、日の当たる場所では色が浅くなる傾向だが、それほど不満は感じない。また、傾き補正や手ブレ補正がしっかりと働いており、頭部に固定したカメラの撮影ながらも、歩くときの上下動や映像の揺れもほとんどない。
撮影中は野鳥の声などがした方向にしっかりと顔(カメラ)を向けるように意識したつもりだったが、実際には目玉を動かして映像を見ているため、カメラの動きも控えめだ。
このあたりは慣れも必要と思うが、手取り撮影のように急激なパンニングになることが逆に少なく、映像としてはかなり安定感のあるものがほぼ自動で行なえたのは便利だと感じた。
(次ページに続く、「バイノーラル録音の臨場感はまさにその場にいる感じ!」)
この連載の記事
-
第2回
デジカメ
5万円台でハイエンド級も! 防滴&防水仕様のお買い得デジカメ -
第1回
PC
5万円台の2in1ノート対決、ASUS vs hpどっちが買い!? -
PC
PCにデジカメに4Kカメラ! この夏買いたいお買い得デジタル製品 - この連載の一覧へ