2種類に増えた、データ圧縮モード
まずは特徴のデータ圧縮モードから。Opera Mini 8では従来からある「Opera Mini」モードに加え、「Opera Turbo」モードという新しいデータ圧縮モードが追加された。Opera Miniがデータ通信量を10%程度に抑えられるのに対して、Opera Turboモードは20~30%程度となる。その代わりに表示速度が高速で、JavaScriptをはじめとした、ページを表示する以外の要素もそのまま生きる。
これはOpera Miniモードがプロキシサーバー側でレイアウトを含めたページそのものを変換し、データ量を圧縮しているのに対して、Opera Turboモードはページ自体には手を加えず表示する画像の圧縮率を高めているためだ。画質については設定で変更が可能。またWi-Fi接続環境などで回線速度を気にせず高品質にサイトを見たい場合に合わせて、データ圧縮無効の設定も選べる。
モバイルのツボにはまるオリジナルソフトキーボード
Opera Mini 8の強化ポイントとしてはもうひとつソフトキーボードの進化にも注目だ。アドレス(URL)入力欄をタッチすると、ほかのアプリと同様にソフトキーボードが表示されるのだが、上段に見慣れぬものがいくつかあることに気づく。
実はブラウザーでは一般的なスマホの文字入力と異なる点がいくつかある。それが時として使いにくさにつながったりするのだが、そうならないように配慮しているのだ。
Opera Mini 8特有の機能としては左上にある3つのボタン。左から「どのサービスで検索するか」「QRコードの読み込み」「スラッシュの入力」となる。Opera MiniではSafariやChrome同様アドレスバーにキーワードを打って検索ができるが、どのエンジンを使うかをワンタッチで簡単に切り替えられる。標準はGoogle(gのアイコン)だが、Amazon.co.jpやWikipediaなど利用頻度の高いサイトに限定した検索もできるのだ。検索サービスは好みのものを追加できる。
ブラウザー内ですぐにQRコードの読み取りが可能になる点や、キーボードを切り替えず「/」が打てる点なども、URLを入力するという用途に合っている。
もうひとつこれはかなり技ありと感じるのが上段中央に置かれたスライドバーだ。これは何かというと、小さな文字を選択する際に便利な文字選択用のツールなのだ。アドレスや英字の検索キーワードなどを打つ際、1、2文字タイプミスしてしまうことはよくあること。
しかし一部分を選択して消去したり、間に文字を挿し込んだりしようとしても指先で適切な場所がポイントできずイラっとくることはよくある。そんなときに登場するのがスライドバー。ほかのソフトキーボードに何でこの機能がなかったのだろうかと思うほど、快適な機能だ。
編注:検索機能に関する説明について修正をしました。(2014年7月16日)