ニュースの表示やシークレット表示も気軽に呼び出せる
UI面ではスピードダイヤルという、よく見るサイトがアイコンで並んだ昔ながらのホーム画面(いまではChromeやSafariも同様の機能を持つが、Operaはかなり昔からこの機能を取り入れていた)がある。ここで右にフリックすると「ディスカバー」と呼ばれるタブに画面が切り替わる。
ディスカバーは簡単に言うとウェブ上で探してきた最新のニュースを表示する画面だ。表示するジャンルやどの言語のサイトを探すかといった部分も簡単に設定できるようになっている。Operaの調査では、日本のユーザーがもっとも表示するページは検索。次がニュースなのだという。またソーシャルサービスへのアクセスが多い海外に比べて、エンタメ系のコンテンツや教育などのページを多く見る傾向がある。見たいニュースを手軽に呼び出し、場合によってはさらに検索して深めるという導線がうまく考えられているように感じた。
また履歴を残したくないページ(プライベートタブ)を呼び出す方法もシンプルになった。画面右下にある四角が2つ重なったアイコンを押したあと、切り替わった画面で中央の「+」を押すと新しいページが開けるが、ここで「+」ではなく「…」を押すと「新しいプライベートタブ」「すべてのタブを閉じる」というメニューが表示される。
シンプルでスピーディーに見て、通信料を抑えられるOpera Mini
このようにOpera Mini 8はiPhoneでブラウジングする上で便利と思える機能が要所要所に盛り込まれている。一見すると目立たないが、使い込むとじわじわとよさがわかり、数日使うとほかのブラウザーになぜないのかとすら思えてくるはず。
筆者自身、Opera Miniは昔から知っていたが、「フィーチャーフォンならともかくスマートフォンで何でいまさらプロキシ?」と最初は半信半疑であった。それがリリース後、しばらくOpera Mini 8に手を伸ばさなかった理由だが、使ってみて納得できる面が多々あった。
考えてみれば国内でもSIMフリー版のiPhoneやiPadが入手できるようになり、格安SIMの選択肢も増えたいま、より低価格に2台目のタブレットやスマートフォンを持とうという人にとってOpera Miniはかなり有効な選択肢だ。実際「ワイヤレスゲート WiFi+SIMカード」など月額500円以下で使えるが、速度は低速というプランなどとも相性がよさそう。
回線が高速で、ハイスペックなスマホがある日本だからこそ、あえてOpera Mini 8という選択も十分にありえるなと思った。