ボディはスリムでも機能や使い勝手はバツグン
液晶ディスプレーのサイズは15.6型で、解像度は1366×768ドット。画素密度は約100dpiだ。最近はコンテンツとして高解像度の写真やフルHDの動画が増えてきていることを考えると、映像の精細さの面で物足りなさを感じる。また1画面あたりの情報量が少なくなってしまうため、Web閲覧や文書作成時の効率を考えると、高い解像度の外付け液晶ディスプレーが欲しいところ。「Lenovo G50」にはHDMI端子とアナログRGB端子があるので、外付け液晶ディスプレーをつないでデュアルディスプレー環境を構築するのもアリだろう。
液晶パネルはIPSではないものの、発色に関しては良好だ。ただし視野角がIPSパネルほど広くはないため、液晶ディスプレーを斜めから見ると色が若干くすんでしまう。また光沢のあるノングレア加工であることから、光の映り込みはそれなりにある。とはいえ、光が映り込まないよう液晶ディスプレーの角度を変えることで解決できるはずだ。
「Lenovo G50」のキーボードはテンキー付きの89キー構成で、標準的な日本語配列だ。キーピッチは実測で約19mmと十分なサイズが確保されている。上段の特殊キーを除いてほとんどキーが同じ大きさであるため、スグにサクサクと入力できるようになるはずだ。ちょっと気になるのは、カーソルキーの「→」キーが、テンキー側に食い込むように配置されている点。使い始めはカーソル移動時に押し間違えてしまうことがあったが、慣れれば問題ないと思われる。
キーストロークは実測で約1.5mm程度。比較的浅めだが、入力時に「サクッ」としたクリック感があり軽快にタイプできる。軽いタッチで入力できるので、長時間使っても疲れにくいはずだ。
インターフェースは外付け機器用にUSB 3.0端子×1とUSB 2.0端子×2、映像出力用のアナログRGB端子とHDMI端子に加え、1000BASE-T対応の有線LAN端子やSDメモリーカードスロットなどが用意されている。これだけあれば端子が足りなくて困ることはないはず。機材や職場の都合でアナログRGB端子や有線LAN端子が必要なケースにも対応できる。無線機能はIEEE 802.11b/g/nとBluetooth 4.0に対応。ソフトのインストールやファイルのバックアップに便利なDVDスーパーマルチドライブを搭載している点もポイントだ。
デスクで使うビジネスマシンに最適
質実剛健でカジュアルすぎない本体デザインと豊富なインターフェースから考えると、「Lenovo G50」はビジネスシーンでの利用に向いている。Office Home and Business 2013がプリインストールされているので、買ってスグにバリバリと仕事に活用できるはずだ。
メインの用途が資料閲覧や文書作成なら、1366×768ドットの液晶ディスプレーは解像度がやや物足りない。だが外付けディスプレーを追加したデュアルディスプレー環境を整えれば、高解像度ノート1台だけの環境よりも作業効率はグンとアップするだろう。もちろん単体での運用でも、1画面あたりの情報量は少なくなるものの十分実用的に使える。仕事用のメインマシンを探している人にオススメしたい。