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9mmもスリムになった新デザインのボディ

バッテリーやHDD交換が容易な15.6型ノート「Lenovo G50」のデザインをチェック

2014年06月26日 11時00分更新

文● 高橋量

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ボディはスリムでも機能や使い勝手はバツグン

 液晶ディスプレーのサイズは15.6型で、解像度は1366×768ドット。画素密度は約100dpiだ。最近はコンテンツとして高解像度の写真やフルHDの動画が増えてきていることを考えると、映像の精細さの面で物足りなさを感じる。また1画面あたりの情報量が少なくなってしまうため、Web閲覧や文書作成時の効率を考えると、高い解像度の外付け液晶ディスプレーが欲しいところ。「Lenovo G50」にはHDMI端子とアナログRGB端子があるので、外付け液晶ディスプレーをつないでデュアルディスプレー環境を構築するのもアリだろう。

「Lenovo G50」の液晶ディスプレー(左)とフルHDの外付けディスプレー(右)との解像度の違い。フルHDディスプレーがあれば、1画面あたりの情報量は1.98倍となる

1366×768ドットと1920×1080ドットの情報量の違い。フルHDのほうが情報量は多いが、「Lenovo G50」は画素密度が低いので文字が大きくて読みやすいというメリットがある

 液晶パネルはIPSではないものの、発色に関しては良好だ。ただし視野角がIPSパネルほど広くはないため、液晶ディスプレーを斜めから見ると色が若干くすんでしまう。また光沢のあるノングレア加工であることから、光の映り込みはそれなりにある。とはいえ、光が映り込まないよう液晶ディスプレーの角度を変えることで解決できるはずだ。

液晶ディスプレーはIPSパネルではないが、発色については問題ない。グラデーションオン階調表現も良好だ

視野角がそれほど広くないため、液晶ディスプレーを斜めから見ると色がくすんだようにみえる

 「Lenovo G50」のキーボードはテンキー付きの89キー構成で、標準的な日本語配列だ。キーピッチは実測で約19mmと十分なサイズが確保されている。上段の特殊キーを除いてほとんどキーが同じ大きさであるため、スグにサクサクと入力できるようになるはずだ。ちょっと気になるのは、カーソルキーの「→」キーが、テンキー側に食い込むように配置されている点。使い始めはカーソル移動時に押し間違えてしまうことがあったが、慣れれば問題ないと思われる。

キーボードは89キー構成の日本語配列。Excelでの数値入力時に便利なテンキーが用意されている。テンキーのキーピッチはやや小さめの約17.5mm

キーピッチは実測で約19mmと十分使いやすい大きさだ

 キーストロークは実測で約1.5mm程度。比較的浅めだが、入力時に「サクッ」としたクリック感があり軽快にタイプできる。軽いタッチで入力できるので、長時間使っても疲れにくいはずだ。

キーストロークは実測で約1.5mmと浅めだが、確かな打鍵感がある

タッチパッドのサイズは実測で約幅1010×65mm。パッドとボタンが分離したタイプで、筆者としてはボタン一体型よりも使いやすいと思っている

 インターフェースは外付け機器用にUSB 3.0端子×1とUSB 2.0端子×2、映像出力用のアナログRGB端子とHDMI端子に加え、1000BASE-T対応の有線LAN端子やSDメモリーカードスロットなどが用意されている。これだけあれば端子が足りなくて困ることはないはず。機材や職場の都合でアナログRGB端子や有線LAN端子が必要なケースにも対応できる。無線機能はIEEE 802.11b/g/nとBluetooth 4.0に対応。ソフトのインストールやファイルのバックアップに便利なDVDスーパーマルチドライブを搭載している点もポイントだ。

左側面にはヘッドホン端子、SDメモリーカードスロット、USB2.0端子、光学式ドライブが配置されている

本体右側面に配置されたインターフェース類は、電源コネクター、システム復旧用の「OneKey Recovery」ボタン、アナログRGB端子、1000BASE-T対応有線LAN端子、HDMI端子、USB 2.0端子、USB 3.0端子の構成

光学式ドライブにはDVDスーパーマルチドライブを採用している

デスクで使うビジネスマシンに最適

 質実剛健でカジュアルすぎない本体デザインと豊富なインターフェースから考えると、「Lenovo G50」はビジネスシーンでの利用に向いている。Office Home and Business 2013がプリインストールされているので、買ってスグにバリバリと仕事に活用できるはずだ。

 メインの用途が資料閲覧や文書作成なら、1366×768ドットの液晶ディスプレーは解像度がやや物足りない。だが外付けディスプレーを追加したデュアルディスプレー環境を整えれば、高解像度ノート1台だけの環境よりも作業効率はグンとアップするだろう。もちろん単体での運用でも、1画面あたりの情報量は少なくなるものの十分実用的に使える。仕事用のメインマシンを探している人にオススメしたい。

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